まあこ99

グリズリーマンのまあこ99のレビュー・感想・評価

グリズリーマン(2005年製作の映画)
4.0
ティモシーの行動が正しかったのか、間違っていたのか、よくわからない。
そうゆう人間がいたっていいんじゃないかと思う。人間社会に適応できず、ひきこもりになって周りに当たり散らすような人間になるよりも、自然に身を投げ熊を愛する人間になった方が良かったのかもしれない。ただ、彼のエゴ、矛盾がすごい。なんで1人でいるのがいいと言っといて彼女を連れて行ったの?なんで熊になりたかったのに人間の女が好きなの?彼女を巻き込まないで欲しかった、という気持ちはすごくある。そして結局、自分が食べられてしまえばその熊は殺される。一度人の味を覚えた熊は殺さなくてはいけない。それを本当に望んでたの?熊のために、何ができたの?彼がいなければこの熊は死ななくて良かったのに。それに、インタビュー受けた人も言ってたけど、熊が人を襲わないのはよくわからくて怖いから。優しくて何もしてこないと分かったら、餌でしかない。だから友達になったらダメなんだ。
熊がティモシーを襲って食べてしまうことは必然だったと思う。妙なものは怖いから自分から襲わない。でもものすごくお腹が空いてれば、どんなものでも襲って食べる。それが野生動物の生き方。もちろん心はあると思う。動物にも心があるから、友達になれた熊もいるのかもしれない。けど食が満たされない状態で心を保つのは人間にも難しいこと。ましてや友達でもない、変な生き物なら、食べてしまおう、ってなるのは当たり前だと思う。
熊の視界にわざわざ入ってきた人間を熊が食べるのは自然なことで、おかしいのは人間を食べた熊を銃で殺す、というところ。だから人間は、野生動物との一線を超えてはいけないと思うし、彼らの居場所を奪うことをしてはいけない。
やっぱりティモシーの行動は正しくはなかったと思う。でもこうゆう人がいて、ドキュメンタリーにもなって、このおかげで知れたことや分かることがある。それは有り難いと思うので、私も矛盾している。
ためになる映画だった。