グリズリーマンの作品情報・感想・評価

「グリズリーマン」に投稿された感想・評価

ティモシーの行動が正しかったのか、間違っていたのか、よくわからない。
そうゆう人間がいたっていいんじゃないかと思う。人間社会に適応できず、ひきこもりになって周りに当たり散らすような人間になるよりも、自然に身を投げ熊を愛する人間になった方が良かったのかもしれない。ただ、彼のエゴ、矛盾がすごい。なんで1人でいるのがいいと言っといて彼女を連れて行ったの?なんで熊になりたかったのに人間の女が好きなの?彼女を巻き込まないで欲しかった、という気持ちはすごくある。そして結局、自分が食べられてしまえばその熊は殺される。一度人の味を覚えた熊は殺さなくてはいけない。それを本当に望んでたの?熊のために、何ができたの?彼がいなければこの熊は死ななくて良かったのに。それに、インタビュー受けた人も言ってたけど、熊が人を襲わないのはよくわからくて怖いから。優しくて何もしてこないと分かったら、餌でしかない。だから友達になったらダメなんだ。
熊がティモシーを襲って食べてしまうことは必然だったと思う。妙なものは怖いから自分から襲わない。でもものすごくお腹が空いてれば、どんなものでも襲って食べる。それが野生動物の生き方。もちろん心はあると思う。動物にも心があるから、友達になれた熊もいるのかもしれない。けど食が満たされない状態で心を保つのは人間にも難しいこと。ましてや友達でもない、変な生き物なら、食べてしまおう、ってなるのは当たり前だと思う。
熊の視界にわざわざ入ってきた人間を熊が食べるのは自然なことで、おかしいのは人間を食べた熊を銃で殺す、というところ。だから人間は、野生動物との一線を超えてはいけないと思うし、彼らの居場所を奪うことをしてはいけない。
やっぱりティモシーの行動は正しくはなかったと思う。でもこうゆう人がいて、ドキュメンタリーにもなって、このおかげで知れたことや分かることがある。それは有り難いと思うので、私も矛盾している。
ためになる映画だった。
不思議な人。共感はできないけど。普通に撮られた自然の映像だけど美しい。
ヘルツォーク先生による、クマ大好きおじさんのドキュメンタリー。
理性と野性、エコロジーなど西洋的知を十分に備えてから観た方がもっと面白くなりそうだった。

中盤のクマずもうが迫力満点。
どういう骨格でどういう筋肉のつき方をしているのかなと知りたくなる。
途中でウンチをしちゃっている。ヤダ〜。でも、動物ってそういうものよね。

レポートのまとめと言わんばかりに先生のコメントが最後に述べられるけれど (身も蓋もなくて笑う。)、「それを先生が撮った映像で観たかったんです!」という思いが募る。



台風で電車も動かないので、のんびり鑑賞。
Machi

Machiの感想・評価

3.2
熊を愛し、山に籠り、野生の熊に限りなく近づきすぎたがため、最期は熊に襲われ命を落とした有名なクマ愛好家ティモシー・トレッドウェルを描いたドキュメンタリー作品。

昔テレビ番組で彼の生前の活動を見たことがある。笑顔で野生の熊に近づきカメラを回す姿に、なぜ襲われないのかと不思議に思ったものだけれど、やはりこうなってしまったのか。

前半こそ彼の活動や残した映像を好意的に描いている部分もあるが、後半以降は彼の人間性を皮肉るような批判的な内容になってゆく。

確かに彼の行動はエゴにまみれていて独善的だ。熊が好きだから熊はいいやつ。熊と一緒に過ごすために邪魔なルールはくそくらえ。非常に分かりやすい。
カメラに向かって、散々世話になっている国立公園に対して悪態を吐く様子など正気の沙汰ではないけれど、本人がその映像を実際に表に出す気があったかは微妙なところ。こんな恥ずかしい部分まで全世界に公開されてしまうなんて、ドキュメンタリーとは恐ろしい。

自らのエゴにより越えるべきではない一線を越え、自分の愛する恋人と熊を間接的に死に追いやってしまった彼の行為が愚かであることは間違いない。けれども、彼が残した映像の中に、野性動物と人間の絆を信じさせるような何かがあったことも確か。

隣で気持ち良さそうに眠る野生のキツネや、触っても襲ってこない熊を日常的に見ていた彼は、さぞ自然に受け入れられたような万能感に満たされたことだろう。

彼が何故行動をエスカレートさせ、この結末に至ったのか。彼の遺した映像にその答えがあるように思う。
大好きな熊に喰い殺され、その熊も間接的に殺すことになった愚かな男の話。
人間が住む世界と熊が住む世界は完全に別で、どちらかがもう一方の世界に入ろうものなら淘汰される。
そう教えてくれる映画。
Peter

Peterの感想・評価

3.1
賛否両論はあれど、ここまでタガが外れた人間はそういないし、起業とかしてたら大成してたんじゃないのか。他の人のインタビューであったけど、敬意を払うことがラインを飛び越えることではなく、ラインをきちんと守るというのは、本当にその通りだと思った。
「絆や愛を信じて野生のクマに近付き、食べられてしまった男のドキュメンタリー」
…ではあったんですけどね。作り手のサジ加減ってものを強く感じました🥄

件の男性が13年間撮りためた映像は息を飲むものばかり!ファーストカットから心臓に負荷がかかり呼吸が浅くなる…。だってクマとの距離が15mぐらいしか無いんだもんよ。子グマと戯れたり、大人のクマの背中や鼻先に触っちゃったりしてる。脳汁噴出って意味じゃフリークライミング映像に近く、私の手足は汗でジットリ💦こんなものを見せられると、彼の言う信頼関係は本当にあるのかも知れないなと思ってしまいます

各地で講演しても報酬を受け取らないなどピュアなクマlove聖人の様に描かれるのは最初だけで、映画はだんだんと自滅DQNを指差して笑うような形になっていく。
「俺がクマを守ってるんだ!管理局のやり方なんてクソ喰らえだファックファック!」のシーンにはお前は一体何をしたんだ?とツッコまざるを得ないし、人間の手で水路を作ったりやってる事はメチャクチャ。テントの中でクマのぬいぐるみを映しながら雨乞いとかも面白過ぎるんですけど…なんと言うか…あまりフェアな描き方じゃないな〜と思いました。リテイクまで見せてしまうのは悪意としか受け止められない🎥イジってませんけど?的な淡々ナレーションも汚いぞ

実際のところ破天荒で迷惑な人だったとは思うのですが、彼が自主警備していた期間は密猟ゼロ→死亡直後に5頭の密猟が報告されたという話は語られないし、インタビューに応えてるのも彼を冷ややかな目で見てる人がほとんど。もう少し弁護する材料を入れても良かったんじゃないかしら🤔ちょっとバイアスがかかり過ぎてる気がした

この映画が無ければ彼の事は一生知らなかったでしょうし貴重な映像もありがたいんですが、お宝映像をカッ攫い当人にとって不本意であろう使い方をしてるトンビに感謝するのも癪…という複雑な気持ちです

死んだらおしまい。反論も出来ないよって事ですかねー




食べられる時の映像は残ってませんが音声は探せば見つかる。というか見つかっちゃったトラウマ必至⚠️
てるる

てるるの感想・評価

3.5
鬼才(というか変態)ヴェルナー・ヘルツォークがクマになりたかった男に迫るドキュメンタリー。

クマとともに生活し、クマに喰われた男。

彼の行為は自然を守ることなのか。
それとも破壊することなのか。
少なくとも彼は弱肉強食という自然の掟に取り込まれたということ。

ティモシーの死に様の話はやはりクマは恐ろしい生き物だと分かる。

でも見てる限り、キツネとは絆があった気がする。
ティモシーの近くで眠るキツネ。
野生の動物が人間の近くで寝るってよっぽど心を許してる。
しかも子ギツネめっちゃかわええ!

良くも悪くも破天荒。
そして口が達者で見た目も良いティモシー。
彼を悼む者、擁護する者、非難する者。
賛否両論ある彼の生き様。
ドラッグに溺れた彼が次にのめり込んだのがクマだっただけ。
映像に残されたティモシーの言動を見てるとそんな気持ちになってくる。

1番不憫なのはティモシーと一緒にクマに喰われたエイミーだよな…。
グリズリーマンと呼ばれる男がいた。
その男は夏の期間にアラスカへ単身で訪れグリズリーを間近で撮影することにより、その生態や自然保護の念を人々へ訴えてきた。しかし、あまりにも近づきすぎた故にこの世を去ったのであった。彼が撮影した映像と共に彼の半生を辿る。

すっごく気持ち悪い。
学年に1人はいたよね、こんな人。
漏れなく嫌いだったわ。
自分を客観的に捉えられない人、凄く苦手。

それと同時に自分の器の小ささも痛感しました。映画とは関係ないかもしれないけど。

そもそも「人間と動物が共存しなければいけないんだ!」って、無理ですけど?
自然界での共存というのは、それ即ち弱肉強食ということですから。ステップの軽い馬鹿は迷惑ですね。

この映画で素晴らしい点は、野生の生き物の生態が極近い距離で垣間見れる所。そこに於いては、この男がしてきた事に敬意を払わずにいられない。
しかし、この映画で得られるものを僕は感じられなかったです。
bun

bunの感想・評価

3.0
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