J四郎

ゴッド・ギャンブラーのJ四郎のレビュー・感想・評価

ゴッド・ギャンブラー(1989年製作の映画)
4.1
チョウ・ユンファ主演のシリーズ第一弾。
香港映画の楽しさを詰め込んだようなエンターテイメント。
チョウ・ユンファ演じる天才ギャンブラー”賭神”がギャングの抗争に巻き込まれる。ある出来事で記憶を失った彼とチンピラコンビの友情を描いている。
このチンピラの兄貴分をアンディ・ラウが演じている。

チョウ・ユンファといえば劇団ひとりに似ていると言われるけど、この時代の彼は角度によるがかなり似ている。

冒頭で賭神がいかに強いかが描かれている。
謎の日本人?も登場してギャンブル勝負が繰り広げられます。
そのギャンブルの内容は麻雀とサイコロ。
空中で牌を取り合う謎の勝負!
あれ?麻雀ってこういう事だったっけ?
と考えては負けです。
終始こんなテンションで進む変な映画なのです(笑)

ギャングに狙われるので、ドラゴンという元ベトナム兵のボディーガードが付く。主人公はギャンブルは強いが喧嘩はイマイチなので、この人がほぼアクション担当になる。
これが強くて中々カッコ良い。

主人公はギャングから逃れるがある出来事で記憶を失ってしまう。その原因は、え?と目を疑う唖然とする事件。
その手前で犬相手にイキがっていた罰が当たったのか?
もうギャグなのかシリアスなのか分からなくなってくる。
記憶を無くした彼は子供時代に戻ったようにり、まるで山崎邦正みたいな芸風になります。

この賭神はチョコレートが大好物。
余談だが名前といい、この設定といいGガンダムに出てくるウォン・ユンファはこれが元ネタだろう。あのアニメは他にも香港映画オマージュがかなり入っている。

後半で彼は元に戻り、また強さと頭の良さを見せつける。
しかし冷静に考えればこの人はなんでギャンブルに強いのか、賢いのかも謎のままだ。
・・考えては負けだ感じるのだ!
ドラマ部分は脱力コメディ全開だけど、一度アクションになれば香港ノワール顔負けの激しさになる。その落差にやられます。
ツッコみ所だらけのおかしな映画ですが、なかなか楽しいですよ。
J四郎

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