ドルフィンキック

燃えよデブゴン10/友情拳のドルフィンキックのレビュー・感想・評価

燃えよデブゴン10/友情拳(1980年製作の映画)
5.0
DVDを購入して見ました。

「Happy the BEST!」で、初めて、日本版のDVDが、しかも、廉価版価格で、リリースされたときは、とても嬉しかったですね。

この作品のDVDが、リリースされるのを、ずっと待っていました!
そう思っていたカンフー映画ファンの方も、きっと、多いはず!

「燃えよデブゴン」シリーズの中でも、一、ニを争う大傑作!
欲を言えば、水島祐さんの日本語吹き替え版も、収録して頂ければ、最高なんですけれどね。 

キャスト陣は、主演は、デブゴンこと、サモ・ハン・キン・ポー!
そして、もう一人の主演は、ピーター・チャン主演の「ドラゴンカンフー ・龍虎八拳」で、連続スピンキックや空中開脚三段蹴りなどの多彩な足技を披露した、バリバリのテコンドーファイターで、そして、足技のスペシャリストのカサノバ・ウォン!
その他脇を固めるメンバーにも、レオン・カーヤン、「香港の蟹江敬三」こと、フォン・ハックオン、ディーン・セキなどなど。
これだけの動ける役者が揃って、面白くない訳がありません。

物語面に関しては、70年代後半から80年代前半位のコミックカンフー映画の定番の復讐劇なので、目新しさはないものの、無難に、そして、手堅く、楽しめました♪
復讐劇って、主人公に感情移入し易くて、ラストバトルは、主人公を応援しながら、熱い気持ちになれるので、最高ですね!

アクション面に関しては、サモ・ハン・キンポーとカサノバ・ウォンの掛け合いが絶妙で、サモ・ハンは、お馴染みのユーモアを交えた動きや京劇的な要素を取り入れたリズミカルな拳技&華麗な剣裁きで、楽しませてくれましたし、カサノバ・ウォンは、詠春拳とテコンドー仕込みの多彩な足技を組み合わせた拳脚アクションで、唸らさてくれましたね♪

そして、本作の最大の見せ場と言えば、カサノバ・ウォンの幻の秘技、テーブルの上をジャンプして飛び越えて、空中で、回転しながら、後ろ廻し蹴りを炸裂させる足技=大回転飛び後ろ廻し蹴りは、もう、技と言うよりも、正に、芸術品だと思います。
あの足技は、肉体アート全開でしたね!
少し、オーバーで、褒め過ぎかも、しれませんが、あの大回転飛び後ろ廻し蹴りを見るためだけに、本作を鑑賞するのも、十分に、ありだと思います。
それ位に、美しくて、凄い足技でしたね。

ただ、サモ・ハンと石天とのお笑い対決は、ダラダラと、くどく感じて、少し、テンポの良いアクションの妨げになっているようで、あまり、ノレませんでした。(個人的な意見ですが。)
コミックカンフー映画なので、笑いやユーモアは、大歓迎なのですが、あまりくど過ぎるのも、微妙ですね。
なので、もう少し、お笑い対決をコンパクトにまとめてほしかったですね。

ストーリーは、暗目でしたが、レベルの高いアクショが満載で、総合的には大満足の作品で、とても楽しめました♪