このレビューはネタバレを含みます
観始めて少ししてから、7年くらい前に一度観ていたことに気づいたけれど(当時はfilmarksなかったからな)、細部どころか結末が全く思い出せなかったので、最後まで鑑賞。
ときめいたり感動したりする恋愛映画ではなくて、ただただ胸が痛くなったり、もっといえば胸が悪くなる様な映画。
だけど、絵的に魅せてくれるし、演技も好きだし、時折猛烈に共感する部分があるので、やはり秀作なのだろう。
初めて観たときは、ラストシーンから、その後の二人には別れが待っていると思った。今瞳に映る相手に、恋い焦がれてキラキラしていたあの時の感情はどうやっても抱けないと確信した様に見えたから。だから、嫌いな映画だった。
でも今回は、ラストシーンの確信は変わらないのだが、それでも二人は添い遂げていくのではないかと思った。例えば親になったりして、清廉潔白な夫婦じゃなくても、紆余曲折の末に幸せを築いていけるのではと。
それに、互いに本命に本気なのに、中途半端にステディな浮気相手を作ってしまうところも、以前は微塵も理解できなかったけれど。淋しさという化け物と愛されることの誘惑の強さを考えたら、理解はやはりしたくないけど十二分にあり得ることで。
まぁ、母国の仕事で成功していた分、本当にアメリカで幸せになれるかと考えると、別れる可能性はまだまだ否定できないけれど。それでも、二人のような極端な障壁や距離がなくたって、男女が長い間関係を続けていくのには、お互いのために諦めたことや、寂しさや苛立ちを、色々と乗り越える必要は絶対にありますからね。。。
そんなわけで、2回目は好きな映画よりに再評価してみました。