このレビューはネタバレを含みます
作品に流れる空気が好みだった。心地よかった。散文のような台詞だからぼーっと横になりながら眺めるのがちょうどいいくらい。空気は澄んでいて色は思い出の中にあるようなはっきりしないでも綺麗な色で。
ジェイコブは彼女の文章に惹かれたのだと思った。文は口から出る言葉よりもずっとその人を伝えてくれる。彼女から貰った手紙、朗読してもらった詩から彼女の望む愛のカタチを彼は感じ取って受け止めるには人生を賭けるほどの覚悟が必要だと控えめなジェイコブもきっと予感してた。距離が離れることがわかっているからジェイコブは極力それを直視しないようにしていたと私には思えた。
友人と飲んでも仕事をしていても
会いたくて逢いたくてまるで自分の半身が捥がれたような思いになるのは彼女の言葉通りだったんだ。
たとえ罪悪感が二人を隔てても
アンナが言っていた二人の間の中にだけ存在する"the thing"は確かなものだから。
地球上のあなた以外の何者からも得られないのだから。I don’t have with any other human being apart from you.
二人は大丈夫。
もっと眺めていたかった。
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ジェニファー・ローレンスさんも可愛いかった。ご両親役も素敵でした。ジェイコブ役の俳優さん、お亡くなりになられてて残念すぎる。