イガラー

風に濡れた女のイガラーのレビュー・感想・評価

風に濡れた女(2016年製作の映画)
4.3
傑作だ
森の中に男が一人で生活している小屋があるわけだがその小屋の前のなんとも言えない広い空き地が素晴らしい(小屋は階段のような舞台装置みたいなものだと感じた)
その空間で繰り広げられる男と女の会話やアクションは演劇的であり、映画的だった
途中から出てきた髪が短い女の子が「出発だ」と男に言われ空間から引いたあとに、男が振り返り女が木のそばで待っているのだが、その時空き地で二人は見つめあい、この映画はクライマックスに突入する
その時の「待ってました」感というかクライマックスは西部劇のクライマックス(広い空間で行われるガンマン二人の決闘)と同じようなカタルシスを引き起こす
流れるような登場人物たちの交代交代に行われるセックス、簡単に言えば乱交、を初めて素晴らしいと感じた
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