エロス≒生命力に満ちた作品。食欲と性欲を同時に満たす場面(セックスしながら、ものを食べる!)がその象徴で、タナトスに取り憑かれて久しい私にはとても眩しい。とはいえ傑作であることに疑いようはない。
ロマンポルノリブートというだけあって現代風にアップデートされている部分もあって、神代辰巳を下敷きにしていることはタイトルからも自転車で海に突っ込む冒頭からも明らかなのだが、女を殴らないのは好感度高し(神代辰巳のロマンポルノって大体女を殴ってる気がする)。俳優も頑張っている。
ただ神代辰巳オマージュならビスタじゃなくてシネスコで撮っても良かった気が。