まーしー

シュレックのまーしーのレビュー・感想・評価

シュレック(2001年製作の映画)
3.0
主人公は、一人で自由気ままに生活している緑の怪物シュレック。
彼が孤独を好むのは、他人に怯えられたり逃げられたりすることに嫌気が差したからだろう。
劇中、シュレックは怪物を玉ねぎに例えている。剥いても剥いても層があるところが玉ねぎに似ているとのこと。
シュレックはその醜いルックスゆえ、心を何重にも閉ざしていることを示唆している。

そんなシュレックが、ひょんなことからドラゴンのいる城に幽閉されたフィオナ姫を救出することに。
しかし、美貌の持ち主であるフィオナ姫にも隠された秘密があった——。

怪物シュレックとフィオナ姫。
孤独な美女と野獣の二人が、出会って化学反応を起こすのはよくある話。本作も然り。
自然と惹かれ合うのは、見た目より中身の重要性を説いている。
そして、惹かれ合っても一筋縄で恋が成就しないのもお約束の展開。
心を閉ざしていたゆえ不器用・ネガティブ思考な二人を、おしゃべりロバのドンキがサポートする構図も良い。まさに岡目八目。

解りやすいストーリーと登場人物のクセあるヴィジュアル、美しいアニメーション映像で、個人的には印象に残っている作品。
吹替えを担当している、ダウンタウンの浜ちゃんの声も結構しっくりくる。
『ミニオン』シリーズの鶴瓶、『ペット』シリーズのバナナマン、『SING』シリーズのウッチャンなど、芸人たちは吹替えも上手な印象。俳優を起用するより良いと思う。