今回の豆知識 : ロバは白黒しか見えない
デュロック王国の森の奥で気ままに暮らす怪物・シュレック。突如彼の家に大勢のおとぎ話の住人が押し寄せてきた。元凶ファークアード卿の城へ行き直談判するシュレックだが、「ドラゴンの見張る城に囚われているフィオナ姫を救出すれば考えてやる」と言われる。こうしてシュレックは姫を救出して住処を取り戻すべく、勝手についてきたロバ・ドンキーと共に冒険に出る。
USJ映画レビュー11作目。
蜘蛛が自分の足元を駆け巡る場面でビックリした人いますか?
おとぎ話を茶化しまくっている本作。
シュレックの不潔さやブラックジョークや軽いノリに反して、ストレートなメッセージ性があります。
「俺ら怪物は玉ねぎみたいに複雑なんや」
「見た目だけじゃ物事の奥の深さなんて分からへん」
「中身も知らんと俺を嫌がる」
シュレックのボヤキは現代人が忘れかけている倫理観を思い出させてくれます。
一見美女と野獣のようですが、大きな違いはフィオナ姫の正体。
本当の姿でも愛せますか?そう投げかけている気がします。
それにしても吹き替えの浜ちゃんがハマリ役すぎて怖い。
声やノリが完全にいつもの浜ちゃんなのに、彼とシュレックのキャラが見事に合致している良い例。吊り橋で立ち往生するドンキーを関西弁で煽りまくるシュレックが可笑しくて仕方がない。
怪盗グルーと同じく、吹き替えをキャスティングした人ほんと有能。
ゆえにUSJ版は浜ちゃんの声じゃ無かったのが残念。