くぅー

ソウルメンのくぅーのレビュー・感想・評価

ソウルメン(2008年製作の映画)
3.7
1970年初めにソウル・ミュージックなトリオとして、一世を風靡した[リアル・ディオール]・・・やがてリード・ヴォーカルがソロに転向して成功を収め、残った二人のコンビも何とか一曲だけはヒットを飛ばすも、すぐに下降線をたどり、今はそれぞれにそれなりに日々を過ごす。
そんな中で、元リード・ヴォーカルが急死し、N.Y.のアポロ劇場で追悼コンサートの開催が決定し、再結成の声が掛かるが、密かに確執のある二人はすぐに喧嘩する・・・も、何だかんだで西海岸からコンサート会場へ、はるばる車で向かうこととなる...

で、"オーシャンズ"シリーズにも出ていた、愛嬌のあったコメディ俳優のバーニー・マック・・・50歳で逝ってしまった彼の遺作なんです。

そんな本作の見所は、バーニーとサミュエル・L・ジャクソンの凸凹コンビぶりに尽きるのだが・・・ソウル・ミュージックへのリスペクトが根底にあり、思い切った暴走はさせず、また、本作撮影中での急死の影響も感じざるを得ない仕上がりでもあるので、物足りなさはあるかも。

でも、やはりバーニーの楽しんでる姿と、サミュエルの芸達者ぶりを見てると、思わずニンマリしちまうんですよね。

そして、本作にゲスト出演している、"ブラック・モーゼ"と呼ばれたレジェンドなソウル歌手、アイザック・ヘイズの遺作にもなったりして・・・とにもかくにも、エンディングからエンドロールでのバーニー・マックの姿をしみじみと見つめて、改めて合掌(-人-)
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