ゆうゆう

不倫期限のゆうゆうのレビュー・感想・評価

不倫期限(2010年製作の映画)
4.0
エロティックなパッケージと安物ポルノのような邦題に飛びついたわけではありません 笑
この作品、カンヌの“ある視点部門”で話題になっていたらしい。「ゆうはきっと気にいるよ」と友人に薦められ、観てみることに。

娘が通っている歯科の女医と不倫する銀行勤めの夫。妻は法曹界で働いている。その三角関係が淡々と描かれています。ベッドシーンはほぼありません。
ドラマティックなことは何も起こらない。感動するシーンもなければ、激しい夫婦喧嘩もありません。
でも、決してつまらなくはありませんでした。
過剰な演出がない分、ちょっとした仕草とか表情から各々の微妙な心の動きを汲み取る、そんな映画。そういうのが好きな人のための映画かな。

お互い愛し合ってはいるものの、夫婦生活が長くなり、平穏さゆえ互いを意識しなくなるという…
一般的と言っていいのか、馴染みすぎた夫婦の距離感というものが上手く描かれていて、これはルーマニアも日本もそう変わらないのだな と。

娘に気付かれないよう、クリスマスのプレゼントの設置を後ろ手で交わす夫婦のやりとり。その、あ・うんの呼吸の素晴らしさ。
どうして別れちゃうの?もったいないよ。
ゆうゆう

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