黒蜥蜴の作品情報・感想・評価

黒蜥蜴1968年製作の映画)

製作国:

上映時間:87分

3.8

「黒蜥蜴」に投稿された感想・評価

KOME

KOMEの感想・評価

5.0
ずっと観たかったけどDVDになってなかった作品。今日行って良かった!
美輪明宏の色っぽさが凄い合ってたし、会話のテンポが良い映画って好きだな〜〜
真面目

真面目の感想・評価

3.4
写真美術館で上映した時に観た
三島由紀夫が何テイクもキスしたらしいけど美輪明宏はキスが苦手で本当に嫌だったららしい
tak

takの感想・評価

4.0
江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が戯曲化、丸山明宏(美輪明宏)主演の舞台は好評を博した。本作はその映画化である。生息地の老舗映画館がサスペンス映画特集として1週間の上映。クエンティン・タランティーノ監督はあの「キル・ビル vol.1」で犯罪者たちを束ね、暗黒街に君臨するるオーレン・イシイのモデルとして、この黒蜥蜴をイメージしていたと聞く。しかもDVDはリリースされていない。もう行くしかないでしょ。

 秘密クラブにカメラが進んでいく冒頭から妖しく淫靡な雰囲気が漂う。ボディペイントしたようなお姉ちゃんたちがゴーゴーを踊り、客たちは肌も露わな女たちを抱きすくめる。そんな店の様子を二階席から見下ろしているのが、主人公である名探偵明智小五郎(木村功)。やがて店の女主人緑川(丸山明宏)が現れて歌い始めるオープニング。タイトルバックに映し出されるオーブリー・ビアズリーが描いた有名な「サロメ」の絵。もうこの数分間で妖しさはMAX。スクリーンのこちら側の僕らは、この異様な物語の結末を見るまでもう戻れないと覚悟を決める。

 やがて宝石商の令嬢早苗(松岡きっこ)を誘拐するという犯罪予告が届き、彼女を守るべく明智が選ばれる。予告時刻が迫る中、宝石商のお得意である緑川夫人が現れ、明智と一緒に犯行時刻まで一緒に過ごす。しかし、犯罪組織の首領黒蜥蜴であることを明智に見抜かれ、誘拐は失敗に終わってしまう。だがそれであきらめる黒蜥蜴ではなかった。再度早苗の誘拐に成功した彼女は、ダイヤモンド「エジプトの星」を要求。早苗の身に迫る危機・・・。90分足らずの映画なのに、起伏のあるストーリーが物足りなさを感じさせず、何よりも強烈なビジュアルに最後の最後まで圧倒される。そして何よりも、丸山明宏の魅力。女主人には見えないという意見があるのはわかるが、この強烈なキャラクターを他に誰が演じられるというのか。ホテルを脱出するのに男装したり、絢爛たる衣装をまとい、時に高笑い、時に泣き崩れ、様々な顔を見せてくれる。戯曲も彼のために三島由紀夫が書いたものだと聞くが、この映画も丸山明宏を観るための作品。劇中披露する黒蜥蜴の歌も印象的だ。

 人物の魅力だけでなく、この映画はディティールを見るのも面白い。江戸川乱歩作品らしく怪奇色が強いのも特徴だ。冒頭のクラブ内部の内装だけでなく、解剖用の死体が浮かぶプールから人間剥製の館まで次ぎに何が出てくるのか目が離せない。クライマックスの人間剥製の場面には、三島由紀夫が登場。三島と丸山の接吻はこの映画の見どころのひとつと言えるかも。また、部屋の様子を俯瞰で撮ったり、ガラステーブルを使ったり、カメラワークも面白い。巨大なトランクに閉じこめられた松岡きっこの裸をなめるように撮る視線は、この映画の中でも忘れたくない場面のひとつ。仰々しい台詞のひとつ、ひとつ。上映時間90分に大胆な表現の数々を詰め込んだ意欲的なカルト作。ツッコミどころも強引と思えるところもあるけれど、それも魅力。
QOL

QOLの感想・評価

3.5
眼福…
Uknow

Uknowの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「本物の宝石は 死んでしまった」

 女泥棒と探偵、どこまでも反対でどこまでも同じ二人は惹かれ合う。
 光と影、正義と悪、白と黒。太極図のように交わりながらもどこまでも交わらない二人。


だいたい危機というものは退屈の中にしかないもんです

犯罪というものは 何かある“シカク”がいるんです
犯人自身にも確とは掴めない“トクベツな”資格が

犯罪というのは素敵な玩具箱だワ。
その中では自動車は逆さまになり、積み木の家はバラバラになる。

内側からの死の影のお陰で、お前は水彩画のような儚さを持っていた。

僕は黒蜥蜴の奴隷だ
あの人の愛するあらゆるものに嫉妬する、それしか能のない奴隷だよ。


・美輪様の語りの美しさよ…お上品の極みざます
・松岡きっこさんエキゾチックビューティー
・滑るような階段の上り方が美しい
・ぷるぷるしてる三島由紀夫
・背虫男

 ずっと二階堂のCM見ているみたいな遠い美しさがある。言葉の魅力を只々堪能できる幸せよ。

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美しい空は夕焼けで紫色になりました。
猿たちは牛の背中にろうそくを飾り、朱肉のような吐息を漏らします。
山の中で人が燃え、人の中で海が燃える。

黄色い獅子 黄色い獅子 夜のヒゲと朝の尻尾の
柘榴の帽子が硝子のように粉々になった。
まめ

まめの感想・評価

5.0
扇町で鑑賞
リバイバル
lololo

lololoの感想・評価

3.0
世界観と時代感に最初は引き込まれ、最終的に会場全体から戸惑いの笑いがあふれる、不思議な時間。
「なるほど君は確かに美しいが」「真実を聞いた時は、いっとう辛かった」
「あはは、うふふ(と言って手を取り合って走り去る男女)」
など、なかなか今の映画では見聞きできない言葉と風情でした。
帰りの電車は、みんなで映画の中の声に出して言いたい日本語を声に出しまくり。
なんだかんだ、見てよかった。
JTK

JTKの感想・評価

4.0
いきなりビアズレー(風)描くサロメで始まるオープニング。お耽美。小人だの人間剥製だのいかにもな江戸川乱歩(原作)な設定なれど人工的な台詞回し等その世界観は三島由紀夫そのもの。人間剥製役で登場する人工的に強化された筋肉の鎧を纏う三島の奇形性はまことにこの隠微でダークな映画にお似合い。故にまだ若くピチピチの松岡きっこのトランクに閉じ込められた全裸シーンとのコントラストが際立ち女子好き隠れゲイとしては満足至極のカルト映画なり。
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