まいこ

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のまいこのレビュー・感想・評価

3.1
老いて皺だらけの容貌で生まれたが、歳をとる事に若返っていく男ベンジャミン・バトンの物語。デヴィッド・フィンチャー監督のアカデミー賞ノミネート作。フィッツジェラルドによる短編小説が原作。

若返っても歳をとっても行き着く先はみんな一緒
老人の姿で産まれたが時が経つにつれて若返り、周りの人たちが先立つ現実に"死"を意識しながら人生を送るベンジャミン。これといって物語が盛り上がる場面は無いしぶっちゃけ長い。が、まさにリアルなのか、と嫌いになれない。そもそも見た目・身体だけの問題で、出会ってからラストまで同じ時は過ごしてるからハプニングがない限りバッドエンドになりようがないんじゃ……。
物語からは逸れるけど、老人から人生がスタートして有利なのは若さが約束されてることより、小さい時から確実に自己意識を保てることだと思う。まあ現実にはありえないので妄想の域のお話ですけど。

ちびっこエルファニングとマハーシャラ・アリ。ティルダ様とケイト・ブランシェットが激似。そしてなによりメイクアップがカズ・ヒロ。豪華な時間だった( ˇωˇ )


५✍( '▿' )メモ
 「父親を亡くした後、死をテーマにした作品にひかれていた。死の床にいる人間の側にいる体験は子供を持つこと以上に深遠なものに思えたからだ。早くその時間が終わってほしいと思う反面、どこかで終わってほしくないという気持ちもあった。」(メイキングよりフィンチャー監督のコメント)
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