尺の割に長く感じないし、名言も多く、
別れとは何かを考えさせられる、
観ておいて損はない作品◎
生まれて知っていく世界が、
出会いよりも圧倒的に別れが多い心境って。
自分たちで言えば、幼少期で知りあう友達が、
全員死を受け入れていて、
次々に亡くなっていく感じでしょ?
想像つかんよ。
逆時計のシーンは必要だったのだろうかと思ったが、
“息子を失った戦争への恨みが呪いとなり、
軍服の製作に加担していたボタン工場の息子が呪われた“ 、
ってことで、一応の筋は通してあるっぽい。
(だったら息子じゃなくて社長だろぉぉぉ、
なんで息子なんだぁぁとか色々ツッコミたい笑)
昔は服が古くなって捨てるとしても、
ボタンを外して新しいものにつけるという習慣があったそうで、
オープニングのボタン演出や、ボタン工場には、
“古くなっていくボタン“ と “新しくなっていく服” 、
という意味もかけられていたかも?
原作では、
ベンジャミンは60歳くらいで生まれた設定らしいが、
映画では80歳くらいで生まれたことになっており、
おそらく娘の成長年齢や、デイジーの寿命を踏まえた結果、
20歳(2人の差の調整で言えば10歳)分を変更したみたい。
もし60歳設定だと、
デイジーが43歳の妊娠した時には、
ベンジャミンは11歳くらいに若返ってしまってるし、
娘が6歳迎える頃には、
ベンジャミンも亡くなってしまうもんな。。
あ、原作では話がかなり違うようで、
そもそもベンジャミンがバトン家から捨てられなかったり、
映画のように時代を前後することもなく、
第三者の語り部が、時系列で語っていってくれる感じらしいです。
デイジーポジのヒロインも原作にいるにはいる様ですが、
ベンジャミンの方から離れていった映画とは逆で、
ヒロインの方から見限られ、
その後彼女は登場することもないらしいので、
60歳くらいスタートでも原作では問題ないみたい。
(ベンジャミンは最期1人で亡くなっていくらしい)
舞台も、実は原作とは違い、
時代設定にあった風景の確保や、節税面の都合で、
ボルチモアからニューオーリンズに変わっているのだが、
ロケ地の決定後にハリケーン・カトリーナに被災しており、
その後の変更もできたが、あえて変えず、
“人生どうしようもない運命に遭うこともあるけど、
それでも生きていこう”
っていう被災者への応援を込めて、
ハリケーンを加えていく案で練り直されていったそうな。
ちなみにカトリーナは2005年なので、
デイジーは享年81歳ということに。
あと小ネタとしては、
2人から生まれた赤ちゃん役は、
ブラピさんの実子だったらしい。