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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のkuuのレビュー・感想・評価

3.9
滑稽な設定に追われる?追うように?167分早送りすっこともなく、一気に爽快にかつ、快傑ズバット観れた。観終わってこの映画って果たして何を云いたかったんかと考えたかな。ベンジャミンの育てのカァチャンに全米ドラマ『エンパイア 成功の報酬』クッキー・ライオン役、『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』のジョスリン・“ジョス”・カーター役、映画じゃ『ドリーム』にも出てたタラジ・P・ヘンソンが出とって何か友達がでとる錯覚を起こした。映画の背景は、人種差別の根強い土地ルイジアナ州を舞台にしていんのに、差別的な描写はあらへんかった。むしろ、マイノリティーや社会的弱者(ネイティヴ・アメリカン、盲人など障害を持った人たち、クレオール[クレオール言語は、意思疎通がでけへん異なる言語の商人らなどの間で自然に作り上げられた言語]、老人、ガキ、女性、ピグミー、)ちゅう視点から世界が描かれとる。映画は主人公が、世界を股に掛けて色んな経験をして、たくさんの人から見聞しそれらを通し、人間的に大きく成長していく、教養小説『ドイツ語: Bildungsroman』(主人公が様々な体験を通して内面的に成長していく過程を描く小説とかのこと。自己形成小説とも訳される)の形式を取っとる。ビルドゥングスロマンの代表的なもんなら、ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』、ディケンス『デイヴィッド・カッパーフィールド』マジシャンの方じゃないよ。トーマス・マン『魔の山』とかかな。映画は原作とは違って、ベンジャミンが最初に親から捨てられるちゅう設定は、バリバリ、ディケンス的やといえるかな。数奇な運命を通して見る人生の一大スペクタクルってまでもいかないまでも、ほんと人生て孤独でもあり孤独でもない。描かれとんのは『豊饒』と『肯定』。圧倒的な人間讃歌に胸が熱くなった。今思うとメインの登場人物皆さん凄い人生やと思う。だから人間誰しも、波乱万丈って事なんやろね、しっかり語ってもろたら。ほんで、映画の中で,ベンジャミンが老婦人からピアノを教えられ、その後で時々弾いていた曲がまた時代にあって良いねんなぁネイティヴ・アメリカンのスコット・ジョプリン(Scott Joplin)ちゅう人が作曲したBethenaというコンサート・ワルツなんやけど良ければ聴いていただければ幸いす。。

https://youtu.be/SskkUtimyLI

カッチョエエ!セリフも多かったかな。
 BENJAMIN:I figured out one thing. If you’re growing older or getting younger it really doesn’t make any difference. Whichever way you’re going you have to make the most of what this is. Along the way you bump into people who make a dent on your life... Some people... get struck by lightning...Some are born to sit by a river. Some have an ear for music...Some are artists...Some swim the English Channel.. Some know buttons... Some know Shakespeare...Some are mothers...And some people can dance...I’m going...

 ベンジャミン:ぼくチンにゃわかったとることが1つあるんや。年取るにしても、若こ~なるにしても、ホンマはそこにゃ大きい違いはないんや。どちらにせよ自分でできる最善のことをすっしかない。その半ばで、自分の人生に変化を与えてくれよるような人に出会ったりもするもんや。落雷に遭った人もおれば、川縁に座ってばっかの人もいる。すぐれとる音楽を聞き分けよる人もおりゃ、芸術家もおる。ドーバー海峡を泳いで渡る人もおれば、ボタンについてよく知っている人もおり。シェイクスピアについて知っている人もおれば、お母さんもおるし、踊りが得意な人もいる。そしてぼくは、、、

Daisy: Will you still love me when my skin grows old and saggy?
Benjamin: Will you still love me when I have acne? When I wet the bed? When I’m afraid of what’s under the stairs? 
Daisy: What…what are you thinking? 
Benjamin: I was thinking how nothin’ lasts and what a shame that is. 
Daisy: Some things last. 

デイジー 私の肌が老いて、ユルユルになっても愛してくれる?
ベンジャミン 君こそ僕にニキビができても愛してくれんのか? 寝小便しても? 階段の下にあるものをビビっても?
デイジー 何を考えてんの。
ベンジャミン 何一つズットは続かへんねんてなぁ。それはなんて恥ずかしいことなんやろうって考えてた。
デイジー ずっと続くものだってあるわ。
愚訳kuu ことGeorge
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