ゆり

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のゆりのレビュー・感想・評価

3.5
大好きだけどレビューを書くのが難しい映画①

おじいさんの姿の子ども時代が切なくて苦しくて、とても見てられなくて途中で観るのをやめました。そして、なかなか続きが観られなかった作品です。

ベンジャミンの時間だけが逆回転している、ただそれだけで、みんな同じ時間をすごしているんです。それなのに、流れていく風景が、暮らしていく日々が信じられないほど儚く、手が届かないものに見える不思議。色々な人に出会って見守られて愛されていたのに、どうしようもなく孤独だった。

ベンジャミンの人生の中でいちばんキラキラしていた「ちょうど良い期」は、働きもせず羨ましい生活してましたね。
それなりに歳とってたんだからさ、もうちょい先のこと考えられたでしょ!ここぞとばかりに遊びすぎじゃないかというのが、この映画の唯一の引っかかるところ。

いやでも、そうだよね。交差したらあとは遠くなるばかりだから、逃せないよね…きっと過ぎてしまえば一瞬のような時間なんだもんね。

愛は永遠って、くそほど陳腐な言葉だと思いますけど、この映画にはそれがあったなあと感じます。
ゆり

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