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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のRのレビュー・感想・評価

2.7

ブラッド・ピッドの演技が今までと違って重みがあった。
ある1人の不思議な人生を日記調に進めていくのだけど、ブラピの朗読の声がすごくいい。

内容にすごい面白みがあるかと言われるとそうではないが、
出会いがあれば別れがあり、多種多様な人間と少しずつ関わってその人が出来上がっていくということが当たり前だけどある意味で奇跡なんだと思わせてくれる。

人生をもっと楽観視したくなる。
それは、私はベンジャミンとは違って"普通"でよかった。という意味ではなく、
この世に"当たり前"なことなんて本当はほとんどないんだな。
彼は明らかに他の人とは違っていたけど、私たち人間は全員どっかしら違っていてそれでこそアイデンティティで、100人いれば100人の生き方があって、
社会を生き抜くために息苦しく感じる必要は全くないんだな。
ということ。

彼も彼なりに苦しんだし苦労したし、それでも自分の個性を受け入れてそれに合わせて生き抜いていく姿は
美しくたくましい。
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