しおつ

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のしおつのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

旅行から帰る夜の高速道路後部座席で見た映画。その夜景と映画の雰囲気がマッチしていて今でも思い出すと感傷的な気分に浸ってしまう。
他の人とは違い、時が進むにつれ若くなっていく主人公はなかなか他人と一緒に時を歩めない。数々の出会いと別れを繰り返していく。視聴者はその人生を見守っているただひとりの傍観者であるような感覚で映画を見ることになる。ほぼ同い年のときにまるで普通のカップルのように日常楽しむ二人は、この先に待っていることが予想できるからこそ切なくて尊い。何も知らずに見れば、ただ老婆が赤ん坊をあやしているようにも見える最後のシーンは、あのころのふたりを思えば涙なしに見れなかった。美しく切ない映画だった。
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