Longsleeper

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のLongsleeperのレビュー・感想・評価

4.2
人と圧倒的に違う孤独な存在として生まれるベンジャミンだけど、初めての一人暮らし、初めての給料日、初めての酒、初めての恋など、体験や記憶を分かち合って周囲の人とつながっていく。
仕事仲間の、孤独を語るセリフだけを聞くと、そうした体験の共有も、一人で生きるには長すぎる人生の寂しさを埋めるためのものみたいに聞こえるかもしれない。
だけど、温かい思い出で寂しさを埋めるだけじゃなく、圧倒的に辛いことすら一緒に乗り越えたい人が現れた時、その人は唯一特別の存在になる。
ラストシーンが辛くても、辿り着くまでの過程を知っていれば、人生は素晴らしいと思える。

太った奴 痩せた奴 背が高い奴 そして白人も
人は皆孤独だ 孤独を恐れてる
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