スギノイチ

女めくら物語のスギノイチのレビュー・感想・評価

女めくら物語(1965年製作の映画)
3.4
立体的な花街のセットの中をたおやかに歩く若尾文子が眼福。
宇津井健と幸せになって欲しかったが、悲恋だからこそ雨のシーンが生きる。
按摩の役なのにアイメイクばっちりなのは、これはもうしょうがないのかな。

悪役の渚まゆみも最低女だが魅力的。
身持ちの固い若尾文子を尻目に片っ端から男と寝まくっては、若尾文子の分のラーメンをたくましく食っている。
三大欲求に忠実に生きる姿は、一人だけ増村映画から出張してきたかのよう。
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