近藤真弥

花咲く港の近藤真弥のレビュー・感想・評価

花咲く港(1943年製作の映画)
3.4
仕事で再見。国策映画の『陸軍』で国に対する批判を込めた木下監督のデビュー作。本作も国策映画で、『陸軍』みたいに批判的な色はないと言われている。でも、「この島の人間は夢を見すぎるよ。この世の中なんて甘いものじゃないからな」というセリフなど、戦争に進む国へ向けたともいえるところがあるんですよね。このセリフをふまえて島の人たちの行動を見ると、木下さんなりに本音を忍ばせたのかなあと。
近藤真弥

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