みんてぃあ1109

八甲田山のみんてぃあ1109のレビュー・感想・評価

八甲田山(1977年製作の映画)
4.0
映画自体は長い。3時間中2時間以上雪の中を歩いてるだけ。雪の中で誰が誰だかどうなってるのかわからない。いきなりみるとつまらないって思いそう。
この映画を観る前にくわしく歴史を調べておいた方がいいよなあと思いました。ネットでたくさん出てきますので。なんでこの事件が起きたのかとか。それの映像って感じでみるとすごくおもしろいです。

1902年(明治35年)に起きた人類史上最悪の登山遭難者(青森第五連隊210人中199人死亡 生還者の中五体満足者一人)を出した事件を元に新田次郎が小説化、それが映画になった。

日露戦争に備えるために極寒の中の訓練としての雪中行軍。
映画では描かれていないが犠牲を出した青森第五連隊の服装はとても雪の山を歩く装備でなく私みたいな関東の人間が今の季節くらいにちょっとコートを羽織る程度。下士官に関しては地下足袋だったそうだ。零下20、30。吹雪で体感温度などマイナス50くらいだったとか。

山と雪の怖さを知らな過ぎた。実際私も知らないしな。やっぱ自然って怖い。

しかしこの地獄から生還したのに後に起きる日露戦争で全員死亡です。(映画にでてくる別の部隊全員と第五連隊の生還者1人) 生きるって何なんだろうなと思いました。


この事件もいろいろ謎があるそうで。(都市伝説的な)
カートコバーンは自殺じゃなかったとかケネディ暗殺の真犯人はとか。そういうレベルで。
映画の元が新田次郎の史実に基づいた小説ですが史実と違うこともあり。それを何で描かなかったとか。
研究してる人の話聞いたらものすごく興味でました。

米粒写経 & 春日太一『陰謀史で読み解く八甲田山』
https://youtu.be/nv9G-kCSRcU?t=3m10s