青二歳

八甲田山の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

八甲田山(1977年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

たまには新しい映画もレビュー!三國連太郎の坊主頭!かっこいい!ダークマター三國連太郎…すてき。官僚主義的愚かさを描きたいのかな…そう見ると批判が前面に出過ぎちゃってる感でつまらなくなるので、サラリーマン映画として観る!
組織モノのお約束"ダメな上司に気概のある中間管理職ヒーロー"。これだけ愚者の極みのような陸軍軍人(上司)がやたらめったら登場するのはちょっとカリカチュアライズし過ぎでクドイけど…まぁ組織モノということで!北大路欣也は"ダメな上司に従っちゃう系中間管理職"。サラリーマン映画だと一番事態を悪化させる役所。あぁその通りの展開に…サラリーマン映画ですねやはり。

ロケはさすがですが…安い給料で役者を冬山に拘束して逃亡者凍傷者出してまで八甲田山現地ロケが必要なのだろうか。それこそ映画業界という組織内部の逆らえない空気感に支配された状況なのでは?他にもロケの問題が多く…この映画を伝説扱いにするのは気が引けます。
照明機器が持ち込めなくて(そらそうだ)雪で反射するから顔潰れちゃってね…役者の怪演がよく観えんのですよ。青森の四季、芥川也寸志の音楽も素敵で見応えは素晴らしい佳作。

にしても緒形拳のお国言葉の魔力…チャーミング!!
青二歳

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