リアム

八甲田山のリアムのレビュー・感想・評価

八甲田山(1977年製作の映画)
3.5
青森に転勤していよいよ2度目の冬が来る。夏に訪れた「雪中行軍遭難の地」。映画観てから行けばよかった〜。この悲劇の概要は知っていたけど、きっと訪れた時の想いはより深いものになっていただろう。

弘前から見る岩木山は美しい。雪原にそびえる岩木山。すごく好きになった岩木山が映画にでてくるとなんか嬉しい✨そして冬の青森をなめたらあかん。しかも1月の八甲田山。死ぬからマジで。今のように防寒着も無く無謀にもほどがある。だが軍の命令には逆らえない。想像を絶する吹雪の中気が狂いバタバタと死んでゆく若者達。青森隊210名中生きて帰ったのは12名、死者199名…。進軍を押し進めた大隊長は自殺。助かった者達も凍傷で手足を切られ…。めちゃめちゃや。

超豪華俳優陣が集結し、八甲田山での過酷すぎるロケ。今じゃ撮れない気がする。第二の悲劇が起こってもおかしくないとんでもない映像が続く。雪崩に巻き込まれるシーンはにわかに信じ難いが大量のダイナマイトで実際に雪崩を起こしたそう。イカれてるわ。

それにしても無事に帰った弘前隊も2年後に結局戦死。人間ってバカだね…。
リアム

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