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血を吸うカメラのnagaoshanのレビュー・感想・評価

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)
3.9
マイケル・パウエル監督作品!

「映画界の恥」…
1960年、同じ時期にヒッチコック監督「サイコ」が作られとりますが、こちらは大傑作サイコスリラーと批評家から、観客から大絶賛されたのは周知の事実ですが、
本作は、批評家から大酷評、商業惨敗として封印カルト作品となってしまいました。
パウエル監督はこの後作品をほとんど残すことはありませんでした…

本作は見事な色彩、特に赤が基調とされた撮影が、おどろおどろしい雰囲気満載!
傑作と断言させていただきます( ^ω^ )

主人公の映画カメラマンが殺人フィルムをコレクションするため、殺人を犯していきますが、
中盤からの愛する人が出来てからの苦悩もきちんと描かれ、(特に愛する人の盲目の母親との会話描写は緊張感が凄いです!)ラストまで目が離せません。

それにしても、パウエル監督を敬愛しているスコセッシ監督の想いにも頭が下がります!
本作を再評価されるべきと、再公開に尽力されてますね〜

早すぎた怪作!
死後にこんなに評価が上がり、監督も報われたのではないでしょうか。
良か映画!
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