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黒い十人の女のmのネタバレレビュー・内容・結末

黒い十人の女(1961年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

テレビ局プロデューサー・船越英二は妻帯者であるにもかかわらず、他に9人の女性との関係を持っている。"傘がない"から浮気する。彼の飄々として軽薄な感じは陽水とは似て非なるものだが、狂言殺人まで引き起こしてしまうのだからそこが魅力なのだろう。

山本富士子が夜道を歩いていると、暗闇から次々に女性たちが現れて、彼女の背後をつけていく。岸惠子と船越英二が会話をするバックにある白壁。対向車線で燃え上がる車体を尻目に疾走してゆく岸惠子。

コントラストの強い不気味なモノクロ映像や奇抜なカメラワークが格好良い。1人の男を囲む10人の女性を映したローアングルショットは「10人!?」と間抜けな声の後に唐突にシュールさをもって示されるが、画面単体としては秀逸である。

印象的な台詞も多くて満足です。
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