りょーこ

黒い十人の女のりょーこのレビュー・感想・評価

黒い十人の女(1961年製作の映画)
4.8
1961年モノクロ傑作☆

浮気しまくったアホ野郎が復讐されるだけの話かと思いきや、後半は鳥肌が立つ程のホラーに発展!

山本富士子や岸恵子、岸田今日子、中村玉緒など、女優もみんな美しく妖艶で恐ろしかった~

ちょっとした仕草や見せ方もとても上手い。
流石、市川崑監督(〃∇〃)



TV局プロデューサーの風(船越英二)は、妻(山本富士子)がいるのに愛人が9人もいるクソ野郎である。

キレた女達は、みんなで彼を殺そうと計画。

しかし、その内の1人が、良心の呵責に苛まれ、風に計画を話してしまった。

ビビった風は、妻の下へ。
そして、ある計画を持ちかけるのだが……



冒頭のシーンが繋がった時の興奮!
成る程~( ´∀`)

妻役の山本富士子が素晴らしいです☆

愛人達が集まった時、彼女達の脱ぎ捨てた靴への攻撃とかw
着物の袖に入れた"あれ"が、机に当たって音を立てる演出も上手いなぁ~

岸恵子は美しく計画的で格好良い。
岸田今日子は物凄い早口。
中村玉緒はキャピキャピでした(笑)

計画を話してしまう三輪子のキャラクタが、これまた秀逸♪
これはご覧頂いて震えて頂きたいです!

で、クソ野郎こと船越英二w
船越英一郎とほんと似てる、親子ですねぇ~

女達の会話に寒気がしつつもクスっと笑え、社会風刺も込められた傑作でした☆
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