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黒い十人の女のkazu1961のレビュー・感想・評価

黒い十人の女(1961年製作の映画)
4.2
▪️JP Title :「黒い十人の女」
Original : ※※※
▪️First Release Year : 1961
▪️JP Release Date : 1961/05/03
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record : 2020-696 再鑑賞
🕰Running Time : 102分
▪️Director : 市川崑
▪️Writer : 和田夏十
▪️MusicD : 芥川也寸志
▪️Cast : 船越英二、岸恵子、山本富士子、中村玉緒、宮城まり子、岸田今日子
▪️Review
なぜ生きて、なぜ働いて、どんな目的で人生を生きているのか。。。
高度経済成長期、忙しく働き回り、人に対する愛を忘れてしまう。そんな時代にブラックユーモアを交えながら、とんでもな脚本で、強烈に警鐘を鳴らした市川崑監督の怪作です。
妻がありながら、ほかに9人の愛人を持つ男、松吉(船越英二)。やがて愛人たちは結束し、松吉を殺害しようと企てますが。。。
市川崑監督がモノクロ映像をスタイリッシュに描き、ブラック・ユーモアを交えながら描いたピカレスク・ロマンの秀作と言われている作品です。再上映の機会が少なく半ば幻の作品となっていましたが、都会的で荒涼とした人間描写やスタイリッシュでシャープな画面構成を再評価したミュージシャンや若者層にも流行し始め、時が経てば経つほど人気が高まったカルト作品です。
後の2002年には市川によるテレビドラマ(単発)としてセルフリメイクされたことでも有名ですね。
そして、日本映画界を代表するそうそうたる女性キャスト達が若い頃にも関わらず、魅せてくれる白熱の演技合戦は見ものです。筆頭は市川映画に欠かせない岸恵子。その他山本富士子、中村玉緒、宮城まり子、岸田今日子などが迫力ある演技の応酬です。21歳の中村玉緒がキュートで当時のハイカラのイメージなのは驚き!!
市川崑監督の怪作、見応えありです!!

▪️Overview
名匠・市川崑が和田夏十のオリジナル脚本をもとにメガホンをとり、創世記のテレビ業界を舞台に、ひとりの男に思いを寄せる10人の女たちが彼に殺意を抱いたことから巻き起こる騒動を、ブラックユーモアを散りばめながら描いたミステリー映画。テレビプロデューサーの風松吉にはなぜか近づく女が絶えず、妻の双葉は寂しい毎日をレストラン経営で紛らわせていた。どの相手も風にとっては遊びの関係に過ぎなかったが、女たちは妙に彼のことが忘れられない。風のことが気になって仕方ない彼女たちは、いっそのこと彼が死んでしまえば良いと考えるように。すっかり気心の知れた仲である1人目の愛人・市子と妻・双葉は、冗談半分に風を殺害する計画まで話し合う。そんな噂を耳にした風は、女たちが共謀して自分を殺そうとしていると思い込んで双葉に相談するが……。(引用:映画. com)
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