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サーカスのczechのレビュー・感想・評価

サーカス(1936年製作の映画)
3.2
終盤にかけての思いもしない怒涛のプロパガンダ展開は「アエリータ」に近いものがあるが、もともとがコメディー映画であり、そして人種や子どもが絡んでるぶん狂気に近い何かを感じる。「アエリータ」の場合は逆に、SFもどきだったはずが、最後のプロパガンダ爆発でコメディーに様変わりするのが面白かったのだが…。同監督の「陽気な連中」に比べると、ミュージカル&コメディーパートも無難に小さくまとまっちゃった印象があり、お金はかかってそうでこなれ感はあるがハチャメチャ感や多幸感が弱いので、個人的には「陽気な連中」のほうがずっと好み。とりあえずグリゴリー・アレクサンドロフ監督が動物を出すのとチャップリンが好きなのは伝わった。
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