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ロード・トリップの一人旅のレビュー・感想・評価

ロード・トリップ(2000年製作の映画)
5.0
トッド・フィリップス監督作。

間違えて恋人に送ってしまったエロテープを取り戻すべく奔走する大学生の姿を描いたコメディ。

のちに「ハングオーバー」シリーズを手掛けることになるトッド・フィリップスが、その前哨戦と言わんばかりに撮ったロードムービー系お下劣コメディの痛快作となっています。

遠距離恋愛中の彼女に自分の浮気現場が録画されたビデオテープを誤って郵送してしまったことから、彼女に問題のテープを見られてしまう前にそれを取り戻すべく、ニューヨークからテキサスまで約1800マイル(≒2900km)の車の旅(ロード・トリップ)に出た大学生4人組の姿を活写しています。

エロテープ奪還に必死な大学生達の珍道中を描いたお馬鹿ロードムービーコメディで、唯一の移動手段である友達のパパの車を爆発炎上させたり、金欠のため精液提供のアルバイトに手を出したり、寝床を求めて飛び込んだ黒人学生の大学寮で一夜を明かしたり(&童貞喪失)―等、道中繰り広げられるお馬鹿丸出し珍騒動の数々に腹を抱えて笑わされる痛快コメディとなっています。

共に旅する4人組の個性豊かなキャラクターもさることながら、大学に居残りとなった、“どうしてもヘビにネズミを喰わせたい”お間抜け学生(兼 語り部)や、主人公のセクシーな浮気相手(エイミー・スマート)にストーカーまがいのアプローチを仕掛ける性悪クラスメイト、車と共に消えた息子の行方を追う粗暴オヤジ、バイアグラ常用で勃起がおさまらないお爺ちゃん等、ノーマルな人間を探す方が難しいほどぶっ飛んだキャラのデパートと化しています。

蛇足)
生きたネズミを口に入れるシーンは普通に動物虐待だと思う。
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