アホノフスキーの『マザー!』みたいなパーソナル・スペース侵略系イヤミスっぽい導入でウンザリしていたら、いつの間にかボブディランかぶれの配管工が歌って踊ってトイレをぶっ壊すギャグ映画になってた。怪しさ100万点の配管工に家を任せてヨガに興じる妻、自宅で妻が怪しい男と2人でいるのに仕事を優先する夫、「日航 JAL」と書かれた半纏をドヤ顔で着てくるノーセンス・能天気の友人と他のキャラもそれなりにバカで真面目に観るのがアホらしい。主人公が相応の上級国民らしき厭らしさを見せてくるラストカットはシャブロルの某作を彷彿とさせる。