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サボタージュのcoroのレビュー・感想・評価

サボタージュ(1936年製作の映画)
3.4
あらゆる所に散りばめられた鳥たちが不穏の象徴。
無垢な少年を乗せたバスが不穏を抱えて走り出す。
慌ただしくうごめく人々や、それに急かされるように進んでいく時間とは対照的に、ゆっくりと目的地へ向かうバスがいつしか鳥籠のように見えてくる。
街頭時計が現れる度に振り返り、振り返る度に刻まれて、刻まれた時はいつしか鳥になる。

らしさもあるが、らしからぬヒッチコック。
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