ケロケロみん

空の大怪獣Qのケロケロみんのレビュー・感想・評価

空の大怪獣Q(1982年製作の映画)
4.5
高層ビル窓掃除人はお気に入りの女性の職場の窓を今日も拭く。「一体何回この窓拭くのよ、キュッキュッって音で頭痛いわ!」と迷惑がられているのに、窓の外の彼には聞こえない。「落ちちゃえばいいのに」と呟いた直後、謎の物体が突撃してきて掃除人の頭をもいでいく。
クインはジャズピアニストだが職がなく宝石店襲撃に加わわり気がつくと任された盗品を落とし警察と襲撃団どちらからも追われる身になる。勢いでクライスラー・ビルのてっぺんに上るとそこには巨大な卵と人間の死体。
ニューヨーク警察は頭のない死体
全身の皮を剥がれた死体、屋上から失踪した女性など、訳のわからない事件が続き頭を抱えている。どうやら皮剥は古代インカ帝国では儀式で行ってたらしい。博物館に関係する人物が関わっているのではないかと資料をよむとそこには巨大な蛇神「ケツァールコアトル」信仰について書かれていた。
とつらつらと書きましたがこの3つのポイントが同時に進行し、かつそこにストップモーションアニメで出来た怪獣がチラッと出てきては、人を襲いますがほとんどが群像劇といった風で段々と焦点が合ってきます。ダイナーのおばさんがにっこり笑って応対したあとのしかめ面とか細かく入り込んで楽しく鑑賞出来ました。
ロセッティの「プロセルピナ」が飾ってある部屋のシーンがありました。(もちろん複製)
やかんはありませんでした。しかし鍋をかけてある壁のシーンがあったので、細かくみたらあるかもしれません。
特典が4時間あるとのことです。監督の元気な近況をちょっとみました。