伊丹作品といえば初めて観たせいかベタですが私にはこれなんですよね！（^人^）
私がまだ若かった頃初めて観た時鼻血が出そうなエロと思っていましたが今観直してみるとまぁそこそこと言いますか時はバブル絶頂期で昭和臭がプンプンしていてどこか懐かしい感じでした。
宮本信子演じる板倉亮子が港町税務署勤務から国税局査察部（通称マルサ）に移動を命じられ脱税を暴いて行くと言うストーリー。
亮子はショートボブの髪にいつも寝癖を付けていてソバカスだらけの顔、小柄な女性なので調査先の社長は大抵男性の為皆甘く見ちゃう。
ところが社長、なめたらあかん！
とんでもないやり手なのであります！
今作は彼女の執念の物語である。
下を巻く場面は伊東四朗扮するパチンコ店社長の所に調査に行った時売上金100万単位をメモせず端数まで覚えていて後で電卓で正確に打ち出し脱税金額を見事言い当てる所は数字に弱い私には圧巻で私ならメモとるよな〜とかメモ取っても桁間違いそうだな〜とか自分では絶対に就けない憧れの職業としてかつて何度も観た事を思い出した。
まだ若かったので実家にいた為両親の不在中にこっそりと何度も観た。(^^;;
だって冒頭から末期ガンのお爺ちゃんが看護婦のおっぱい吸ってる所から始まるんですよ！
両親と観るには私はまだ可愛らしく？若すぎたので恥ずかしかったのです。(*^^*)
亮子は税務署勤務の時申告漏れを指摘し納税者から重箱の隅をつつく様なまねをしないでもっと悪い奴から毟り取れ！と罵られたりする。
小さい商店の老夫婦が店の商品をご飯のおかずとして食べているのは売掛金として処理しなければいけないから申告漏れになると言うシーンはそうとは知らなくてお店やってたら大変なんだな、自分の店の売れ残りも売上としてお金払わないとダメなのかと驚いた。
ある日の仕事帰り大雨で傘を持っていなかった亮子はある建物入り口で雨宿りをする。
見上げるとそこは後の宿敵権藤の経営するラブホテルだった。
その後マルサへ移動になった亮子はある日マルサで権藤を調べる事になり権藤と再会する事になる。
ここで以前の税務署勤務の時に会っている権藤の息子太郎が成長して思春期を迎え権藤と激しくやり合う所に出くわす。
太郎に財産を残したい権藤と昔はあんな人じゃなかったと言う太郎の呟きに親子のすれ違いを見た。
いきなり殴っちゃダメでしょう。
子供の言い分をちゃんと聞いてからね！なんて思うけどカッカきてる時は他人様の子供じゃないから冷静に話を聞くのは無理ですね、やっぱり。(-｡-;
ここでも親子のやり取り考えさせられました。
亮子が居酒屋で一人飲んでいたら権藤が現れるシーン、あそこも良かった。
権藤を悪人としてだけ描いているのではなくちゃんと父親として一人の人間として描いていてその後の亮子の行動を見ると脱税する側とそれを調べて取り締まる側と二人は対極だから悩み相談に答えられない、友達にはなれない緊張感が溢れていてとても良い。
ラストの二人のシーンも痺れる。
この頃の山崎務はゲイリー・オールドマンを思い出させるんだよな〜。
なんでだろ？
似てるかな？
どっちもワルで色気がある所に魅力があるのかな？（^人^）
CMにドラマに出演されてる宮本信子さんは今も現役で頑張っていますがはやはり伊丹作品を観てきた私的に何か物足りない様に思われ彼女が活きるのはやはり伊丹作品がピークだったのではないかと思ってしまう。
伊丹作品以外で目力ある彼女にお目にかかってないなという印象の為どうしてもそう思っちゃう。
凄い女優さんだからね、もっと迫力ある役も出来る女優さんなんだから勿体無いなと。
御歳72歳！
小樽の出身なんですね！
道産子だ〜！\( ˆoˆ )/
親近感！(#^.^#)
調べたら身長157㎝ってえー！
思っていたよりも大きい！(^^;;
マルサでは周りは男ばかりだったしマッハ文朱が後輩だったから小柄な印象あったけどフツーの身長だったのね！(^^;;
山崎努が演じる脱税のプロ権藤はこの頃凄みと色気が漂っていてこの役はこの人しかできないなとあらためて思いました。
マルサに追い詰められて家宅捜索を受けている時にマルサの面々が隠し金庫を見つけられず意気消沈している様子を見て権藤はミスを犯す。
お金の貯め方を語って聞かせるのだ。
「金は使ったら何も残らないが
使わないと残る。
我慢して我慢して使わず
そこから垂れてきた金を
まだ我慢してようやく
少しだけ舐めるんだ。」
この後の展開は圧巻で脱税のその後が見られます。
お金もないしそもそも脱税はしたことがないのでこうなるのか！と勉強になりました。
あと愛人を乗り換える時に印鑑と通帳を預けているのを権藤が取りに来る、これが別れのサインなんですね！
愛人の仕事を新しい女に鞍替えする為に修羅場になるんですけど殴って別れるのはマズイでしょう。
大切な仕事をしてもらっていたんだからバレるとマズイでしょ！
これで恨んで密告されてマルサで権藤を調べる事になるんだけど女は怖いね〜！と思いました。
私を捨てたら許さないよ！って。
怖〜！
この後のゴミを調べる所も執念ですよ！
マルサってこんな事もやるんだなってびっくりしました。
他にびっくりしたのが新しい愛人が松居一代なんですよ！
顔を見ただけじゃ誰か分からなくてキャストを調べてびっくりしました。
若いだけじゃなくて顔が違う！
なんでこんなに違う顔なの？
同姓同名の他人？
誰か共感してください！(＞人＜;)
そして他の出演者の豪華な事！
キャストの多さに驚くはず！
当時は有名じゃなかったのか凄い俳優が端役だったり使い方が凄い！
一番びっくりしたのがギリヤーク尼崎！笑
宝くじを権藤に売り付ける役なんだけど5000万の当たりくじを5500万で売りつけに来る役！笑
しかも調べたらギリヤーク尼崎の言い方に納得出来ない伊丹監督が後からアテレコで入れたそう。(^^;;
出演しているけどセリフなしって。笑
暴力団組長役の芦田伸介さんも凄くいい！
「関東蜷川組の蜷川だ」から始まるセリフが凄くいい。
税務署勤務だとヤクザの親分が乗り込んで来る事もあるんだなと思ったりした。怖っ！
昔よく見かけた絵沢萌子さん、この時既にお年を召しているのに特殊関係人（愛人）役なんですけど金庫の鍵を服に隠したって言われて全裸になっちゃう！
「女はここに隠すんだ！」って言って寝て足を広げちゃう！
ひえ〜！(^^;;
当たり前だけどそこは写りませんがこの体当たりの演技には役者魂観ました。
あとは小林桂樹さんや津川雅彦さん、室田日出男さん、大地康雄さん、桜金造さん、佐藤Ｂ作さん、大滝秀治さん、岡田茉莉子さん他豪華なキャストの豪華な演技、痺れました。
もう亡くなった方がいたりしてあらためて私も年を取っちゃったんだなぁなんてしみじみ。(;_;)
観て良かった！
久々の再鑑賞ですがとても楽しめました。
スリリングな展開や笑いもあり本物のマルサが監修している様なのでとてもリアルで為になりました。
面白かった！ヽ(´▽｀)/
本当は1ヶ月前に観ているはずだった今作、やっとレンタル叶いました！\( ˆoˆ )/
いつものTSUTAYAでは扱っていなかった事が発覚し次々観たい映画がここではレンタル出来ない事が分かりとうとう違うTSUTAYAへ駆け込んでしまいました。
浮気しちゃった！(^^;;
今は旧作10本以上で2週間レンタル出来るようになっていてもうお勤め人にはサイコーですね！
でも返却を待ってる人にしたらいつまでも返ってこなくて腹立ちますよね！(^^;;
ごめんなさい。m(_ _)m
頑張って観て早くに返します！٩( 'ω' )و
今ドラマの「ハンニバル」にハマってしまいシーズン１全部とシーズン２の２迄借りてきてしまった！(^^;;
レビューしなくていいし仕事の行き帰りに1話45分だし気軽に観れるしマッツが主演だし！(#^.^#)
あ、すいません。
脱線しました。
TSUTAYAでも店舗によって品揃えが違っていて取り寄せしようと思っても出来ないのに違う店舗にあったり少しTSUTAYAの勉強になりました。
困っているのが深田晃司監督の「歓待」が今の所何処にもなくて観られた方は購入したのでしょうか？
それともレンタル扱っていたのかな？
とても観たいので購入するか迷っています。(´･ω･`)
何方か教えてください。m(_ _)m
