群青

トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合の群青のレビュー・感想・評価

2.8
ウィンター・ソルジャー、シビル・ウォー、そしてインフィニティ・ウォーと名作を作ったルッソ兄弟という監督。
その監督は過去にどんな作品を作っていたか気になって鑑賞。


新婚夫婦の前に新郎の親友が転がり込む話。


私事ですが最近結婚しまして、言うなれば他人と一つ屋根の下暮らすことになったのだが、これを鑑賞する前は一人の時だった。
これは一人だとしてもわかるくらいヤバイやつだった。二人で暮らすようになってこのレビューを書きながら思い出したら尚更戦慄した。


新婚ということを考えず(ほんとは考えているんだけど)自分のしたいようにしまくる親友。
根無し草の親友を見捨てられない新郎は何かあるたびに奥さんを説得するが、それはまず奥さんの味方をしてあげないと!と思いながらハラハラして観ていた。いや、観たらわかるけど、こいつのやっていることはヤバイ笑

本当に迷惑ばかりというか、普通そんなことしないでしょ!というようなことをしていく。しかも悪気なくやりやがるのでどんどん腹が立っていく。なんで分かってくれないんだ!という感じで。

しかも旦那さんは仕事でも上司であり妻のお父さん(マイケル・ダグラス笑)から嫌がらせを食らう。どんどん余裕がなくなっていく旦那さん。そこに奥さんと仲のいい親友を見てしまう。爆発する旦那さん。


それを見て親友が何をするかなんだけど、人間関係ってどこまで気を張ってどこまで素を出せるかのバランスで成り立っているのかな、と思った。
ずっと気を張っていると疲れていくばかりだし、かと言って巣の自分を出してやりたいようにやり結果相手が損をしたり気分を損ねたりしていいのか。

それに親友は一種の答えを導き出してくれる。
やはり自分らしく、好きなことを好きと言い、得意なことを得意として出す自分と一緒にいる人がいいのかな、と。
確かに迷惑はかけてはいけないけど我慢するような相手ではずっとは続けられないってことか。そうか…ああ…自分は我慢していたんかな…って思ってしまった。

観た後は正直これルッソ監督の作品か…今の今まで思っていたけど、レビューを書いている今ちょっと感慨深くなってしまっている笑

とは言いつつ、親友のキャラは尋常じゃない迷惑のかけようなので擁護もできない笑
もう少し納得できるようなキャラクターの描き方が欲しかったかな。
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