ジャイロ

第十七番のジャイロのレビュー・感想・評価

第十七番(1932年製作の映画)
3.4
夏になると死体が消える映画を観たくなりますよね。眠れぬ夏の夜に、今年も消えた死体の理由を楽しみたいと思います。


真夏の夜のミステリー消える死体の映画祭2019


映画そのものの評価ではなく、以下の観点で評価して点数をつけます。作品の面白さには全く関係ありません(気にする人、ごめんなさい)。

デフォ1点+以下それぞれ1点満点で

本当はヒッチコック劇場の『死人の脱走』っていうやつを観てみたいのですが、どうやったら観られるのか分からないから誰か教えて‼️

というわけで今年はヒッチコック大先生の観ることができる方『第十七番』から。

①死体の消し方に趣向を凝らしているか
う~ん。死体が消えるのがメインじゃないしなぁ…。描写も少ないし、う~ん、う~ん…
[0.2]

②背景
アン・カッソン演じるヒロインその1「ローズ」アン・グレイ演じるヒロインその2「ノラ」WアンのWヒロインですが、その1は後半いなくなるのでちょっと淋しかったです。
ベン役を演じた舞台俳優レモン・M・ライオン。シェイクスピアを思わせる台詞回し、アクの強い演技に顔芸と、とにかくクセがすごい。当時の人気コメディアンだったらしく、ヒッチコック大先生でも抑えられなかったそうです。
[0.4]

③意外性
サイレントかな?と思って観てたからびっくりしました。また、肝心の死体の方は、まさかあんな至近距離で消えるとは思いませんでしたね。意外でした。
[0.5]

④美しさ
死体のあの手がいいんです。しかも影から入るあたり、やっぱりヒッチコック大先生のセンスに惹かれてしまいます。
[0.6]

■その他
風に飛ばされる帽子を追いかけてからの十七番、空き家に猫に、雰囲気抜群のオープニングは楽しいですね。誰が誰やら全くわからない登場人物たちがカオスすぎて戸惑いを隠せない中盤までは、サスペンスしてました(笑)
[+0.1]

影の使い方はさすがです。
[+0.1]

超スピードで殴り合うシーンは楽しかったです。なんか斬新。
[+0.1]

鉄道模型、バス、バイクにフェリーなど、ミニチュアセットがふんだんに使われていましたね。スピード感あったし、あのジオラマ感は結構好きです。
[+0.2]

最後の最後まで、誰が誰やらしっくりこないままに機関車は暴走してゆくのですが、終盤の大活劇はスリルがあって楽しめました。
[+0.1]

もうね、謎の美女が謎だらけ(笑)あれ?もう一人どこ行っちゃったの?ってなる後半も謎です(笑)
[+0.1]


今年の消える死体、消える美学がいまいち感じられないスタートを切ってしまいました。その他の加点が多過ぎて、のっけから不安になってます。大丈夫か…今年…