怪竜大決戦の作品情報・感想・評価

「怪竜大決戦」に投稿された感想・評価

menoki

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1.6
1960年代の子供にしか楽しめない作品。

あらすじ

家老によって城主である父を殺された雷丸は、飛騨の蟇道人に助け出され、忍術を教わる。
しかし蟇道人もかつての弟子・大蛇丸によって殺されてしまう。
大蛇丸は雷丸の父を殺した男でもあった。
雷丸は二人の仇を討つため、自雷也と名を変えて旅に出る。


物語が簡単で分かり易く、怪獣や忍者など公開当時の子供が喜びそうな要素がぎっしりと詰まっているので、公開当時に鑑賞した子供達はさぞかし楽しむ事が出来たのだろう。
だが、楽しむ事が出来るのはあくまで公開当時の子供であり、今の子供が観てもショボいVFXと糞演出には満足しないだろうし、かといって大人が観ても内容が幼稚過ぎる為つまらないと感じる人が多いと思う。
演技は全体的に下手だし、怪獣(口寄せ)同士の戦いもかなりショボい。
怪獣(口寄せ)同士が戦っているように全然見えないし、戦闘中に常に抱き合ったり愛撫をしたり、挙句の果てには後背位で突いているようにしか見えないので、正直怪獣(口寄せ)同士で愛し合っているのかと思った。

結構ツッコミ所は多いものの、ツッコむ気力が湧かないくらい退屈でつまらない作品であった。
とりあえず、本作は怪獣の登場が極端に少なく、更に登場した所でガマと蛇が交尾しているようにしか見えないような出来なので、怪獣映画を期待している人はスルーした方が懸命だと思う。
爬虫類同士の交尾をオカズにしている猛者くらいにしかお勧めする事が出来ない作品である。
mitakosama

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3.4
歌舞伎の自来也を東映特撮で再現。主演の自来也が松方弘樹!
若い頃の松方は爽やかな好青年だが、それでも笑い声とかタンカを切る声とかは、この頃から何処かドスが利いているな。

そして、タイトルの怪竜って大蛇丸の扱う(化ける)蛇だよね。何故にタイトルに敵のキャラをピックアップするのか?大蝦蟇とは言わずとも他に無かったのかね?

近江の城主が家老の反乱に合い、息子の雷丸は飛騨の蝦蟇仙人に救われ忍術修行を受け成長。
家老と部下の忍者大蛇丸は雷丸を狙い、師匠の蝦蟇仙人も殺害。
近江に旅立ち、途中で父を捜す娘・綱手と出会う。

近江への旅の途中で関所を通る際に身元がバレそうになった際、親切にしたオッサンから怪しまれない様にボコられるシーン。完全に勧進帳だね。

綱手が某団体に加入する前の小川知子。この頃は可愛かったねぇ。
何故かナメクジじゃなくクモを操る。蝦蟇・蛇(竜)・蜘蛛じゃ3竦みにならないじゃないか…。

最終決戦のお城を破壊しながらの蝦蟇VS怪竜決戦は中々の迫力。
ミニチュアワークスが相当細かい。瓦の一枚一枚飛び散らすど迫力バトルは見応えあり。後の赤影などに繋がると思うと感慨深いわ。

今では、自来也・綱手・大蛇丸と言えばNARUTOのキャラクターだが、オリジナルの自来也物語も今後の映像化があっても良いと思う。
HK

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3.6
東映の怪獣特撮映画。自雷也物語がベース。監督は「仮面の忍者赤影」などで演出を行った山内鉄也、脚本は伊上勝。キャストは松方弘樹、大友柳太郎、金子信雄などなど。

家臣の結城大乗の謀反に命を落とした近江のお殿様とその奥方。彼らの息子の雷丸は、家来たちの計らいで海にでるも、そこで巨大な竜のような怪異が襲う。そこに現れた巨大な鷹に偶然連れ去られなんとか雷丸は生き残ることができた。その後、飛騨の国で謎の仙人に鍛えられ、忍術も覚えた雷丸。結城大乗の仕向けた暗殺者も掻い潜るが、結城大乗の相棒大蛇丸により仙人が暗殺されてしまう。彼は仙人の仇を誓い近江に向かう。

物語自体は、何とも山田風太郎風味といいますかね。ただ思ったよりもしっかりとしたプロットで観ていて全然飽きなかったです。特に男性キャラクターが良い人ばかりでですね。なのに可哀想なことにほとんど殺されてしまうのでやるせいないですね。

松方弘樹が好青年を演じること自体に仁義なき戦いシリーズを観ている自分としてはちょっとばかり違和感を感じてしまう部分もあります。しかも今回は育ての親を演じるのは山守の組長じゃないですか。絶対てっちゃんみたいな形で師匠が敵に寝返る展開とか想像しちゃいましたよ。

まあ、映画の内容は本当に王道を行っていると言いますか、日本の時代劇や戦記物に通じる、敵と味方に挟まれるヒロインという演出もよく描かれて良かったと思いますね。

そして、何よりも東映ならではの時代劇アクションは迫力あります。剣での殺陣のシーンなども松方弘樹さんのおかげでかなり迫力あります。

忍術の特撮シーンなどはちょっと今見るとチープかもしれませんけど、ノスタルジー溢れる演出で一見の価値ありますね。松方さんの首がスパーって切れて、そこからの演出は非常にコミカルで面白いですね。ウルトラセブンのガブラとか思い出しました。

怪獣の戦闘シーンに関しては、俳優の殺陣よりも迫力に劣るものの、城を見事に破壊するシーンはやはり爽快でした。しかしガマガエルがもとの怪獣って中々思い浮かばないので新鮮味がありました。

いずれにせよ、観れて良かったと思います。
kanegon

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3.4
時代を感じさせる特殊効果の数々が見物。主題歌も如何にも活劇って感じ。怪竜同士の闘いが戯れてるようにしか見えないのはご愛嬌w
アバンタイトルで怒濤のテンポで情報を詰め込む。いきなり首ちょんぱの忍術で驚かせる主役の松方弘樹。当時としては最先端の特殊効果によって繰り出される忍術が味わい深い、木戸を次々に飛ばすのは忍術というより超能力。途中のドラマは普通の時代劇。民の宴を塀の上から覗くガマ怪獣かわゆ。シンプルな筋斗雲(笑)。もろスーツアクトたが、龍VS亀VS蜘蛛の城や瓦礫をぶっ壊す特撮シーンは楽しかった。
児雷也の活躍譚を設定の基礎に作られた怪獣映画。
一応、児雷也と宿敵・大蛇丸の戦いをメインにした話で綱手なども登場し、妖術を操って戦うのですが、類似点はそのくらいで、児雷也が義賊として活躍したり、児雷也と綱手が幼少期から同じ師のもとで修行するようなことはなく、児雷也豪傑譚は知っている必要ないです。
また、児雷也、綱手、大蛇丸は巨大な怪獣に変身して戦うのですが、有名な蝦蟇、蟒蛇、蛞蝓の3竦みではなく、児雷也は蝦蟇の化物ですが、大蛇丸は巨大な竜、綱手は大蜘蛛に变化します。
蝦蟇といっても巨大な角があり、鋭い牙と爪を備えている化け蛙で、3体の怪獣が城や石垣を崩しながら大格闘をする内容になっています。

変身した児雷也と大蛇丸の戦うシーンはかなり迫力がありました。
ミニチュアがかなり精工で、オモチャ感がほぼ無いです。これってミニチュアだよね?ってなりました。
当初は色物と思って見ていたのですが、怪獣の戦闘シーンは本当に圧巻で、視聴の価値ありです。

ストーリーはざっくりいうと父母を殺され、国から追われた少年が、蟇道人の元育てられ、国を則った結城大乗と大蛇丸を倒すという話で、特撮映画には珍しい時代劇となっています。
時代劇なので、SFなメカや秘密組織、改造人間等出てこず、基本的に刀と、道人直伝のあやかしの術で戦うのですが、テンポが良くて大変見やすく、とても面白かったです。
特撮にも時代劇にも興味が無い方でも、多分、観ると約90分があっという間に過ぎると思います。
『B級の雰囲気が~』とか、『勧善懲悪のヒーローが~』とかではなく、シンプルに面白い作品でした。
編集などに粗はあるが、琵琶湖と城のセットが凄まじい完成度なので大満足。クライマックスにおける屋根瓦の細やかさ、石垣の崩れ方、背後の城が時間とともに焼けていく点など、ものすごく特撮に力が入っていて幸せだった。あと天津敏の悪役はいつ見ても最高。
特撮が強すぎるし面白かった。
松方弘樹がかっこいい
職場のメンツで見たけど死ぬほど盛り上がった 死ぬほどテンポがいい ひざこぞう松方
江戸時代から庶民に親しまれていた架空の忍者キャラクター「自雷也」と「大蛇丸」の対決をベースに、東映スタッフが総力を上げて製作した特撮怪獣忍者時代劇。

子供向け映画の為か、ストーリーや剣術による殺陣シーンなどはかなり大雑把だが、

クライマックスのガマと竜の対決シーンは本当に素晴らしく、瓦や石垣が崩されていく様子を見ていると、美術セットも細かく丁寧に作られている事がよくわかる。

三竦みが竜や蜘蛛に変更されているのも好感。蛇やナメクジじゃ気持ち悪いもんね。

着ぐるみに怖さは無いが良く出来ていて、むしろ可愛らしい。そして出演する女優さんも可愛らしい。松方弘樹も若くて可愛らしい。

そんな可愛らしさに溢れた映画。

こういった時代劇をベースにしたファンタジーは日本にしか出来ないのだから、日本映画界はもっと挑戦して欲しい。
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