K助

劇場版 空の境界/第六章 忘却録音のK助のレビュー・感想・評価

2.5
本編として扱われてはいるが、明らかに番外編。今までのエピソードとは全く趣向が異なり、かなり萌え方向に振ったせいで本編の独善的さが鼻につく作風が抑えられ、とても観やすかった。
本編の主人公の一人である黒桐幹也、その彼を大好きで近親相姦したい妹である黒桐鮮花が主人公。陽性である彼女の性格を反映して、本編中はとても賑やかである。
しかし、物語自体は、相変わらずの格好良さげな言葉を散りばめ、思わせ振りな台詞と行動に振り回される、いつもの『空の境界』。物語の見通しの悪さも、いつも通り。これを「文学」と言ってのける作者とその周辺には、違和感しかない。
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