今回は結婚式から始まり、寅さんの縁談や色々な人たちの繋がりと家族を形成していく模様を、笑いと人情たっぷりに描いている。
自分の縁談にも関わらず、己は差し置いて一つの夫婦を真剣に説得する様子、寅さんの熱い気持ちが伝わってくる。
しかしながら、とらやにそのお鉢が回ってき、寅さんのことを想うが余り真剣に叱りつけるおいちゃんとおばちゃん。
老夫婦に代わり馬鹿な義兄に体ごと当たってくれる実直なひろし。
そうしてやはり周りに迷惑かけるものの、真意を理解してくれる優しい妹さくら。
また柴又を背にする寅さん。
いや〜たまりません。
その他にも、仁義を切るシーンや啖呵売など柴又では見せないテキヤとしての寅さんの面子など見所は満載。
寅さんと共に、古き良き日本を旅しているそんな気持ちに毎度させてくれるのも
「男はつらいよ」
の魅力だと思う。
惚れた女に別れを告げる、でも間が悪く伝わらない、締まるようで締まらない、そんな寅さんがやっぱり大好き。