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男はつらいよ フーテンの寅のmaruchanのレビュー・感想・評価

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男はつらいよ3作目。
樹木希林さんが出ていると知り鑑賞。
なにかのインタビューで樹木さんも渥美さんのことを褒められていたなぁと思い出し調べました。

3作目のマドンナは新珠三千代さん。

今回の帰省では、寅さんの縁談話が準備されていた。
会ってみると、お相手は寅さんの顔なじみ。

そこで例のごとく一騒動であり、寅さんがまた放浪してたどり着いたのが三重県湯ノ山温泉。

旅館で番頭をつとめることになっていた寅さんは、マドンナのために一生懸命に尽くします。


今回も少しは笑ったけれど、
どちらかというと切ない気持ちになりました。

おじさんとおばさんがあんなに心をかけてくれているのに、わからんちんなことばかり言い放つ寅さん。

ほらふきだし、妙に自信満々だし、心配ばかりかけているけど自覚があるんだかないのだかだし、3作目は得にわからんちん感が強かった。

それでも憎めない。そこだよね。そこなんだよね。
情深くて、
欠けているものや捩じれているようなものごとを引っ付けるパワーがすごい。

湯ノ山温泉で関わる家庭で、社会のリアルな厳しさを描いていて、そこでの寅さんの真剣さはかっこよかった。

さくらが毎回のことなのに、「お兄ちゃん、行っちゃうの」と、とても悲しそうというか心配そうで。
そのこころやさしさに温かい気持ちになる。

わたしが中に入り過ぎたのか、内容がそうさせたのかわからないけど、寅さんやおじさんたちのことを思ったら切なくなった。


📝
下駄みたいな顔の時の表情最高。渡る世間のタキさん、若い時からうま!樹木希林さん、新鮮でした。
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