アメリカンスニャイパー

ファイナル・カウントダウンのアメリカンスニャイパーのレビュー・感想・評価

3.9
『太平洋は燃えているか?』を思い出した。
太平洋戦争真っ只中、アメリカ本土空襲の為、日本から飛び立った爆撃機“雷神”が太平洋上でタイムスリップ。
現代のアメリカに迫る“雷神”を日本政府は止めることができるのか?
という話。
『戦国自衛隊』、『ジパング』
『フィラデルフィア・エクスペリメント』
など数々の“軍隊×タイムスリップ”を観てきましたが、本作もなかなかの出来映え!

こちらは現代アメリカ海軍空母ニミッツが太平洋上でタイムスリップ!太平洋戦争勃発前の1941年。つまり真珠湾攻撃の前日に召喚されてしまったのだ!
さぁ、真珠湾攻撃を阻止するのか?はたまた歴史を変えることはできないのか!?

アメリカ海軍全面協力映画よろしく、数々の戦闘機が続々登場!
80年代の太陽に照らされ、まっさらな青い空を高く高く飛んでいくトムキャットがなんとも気持ちいい!
F-4ファントムによる空中給油や大日本帝国海軍の零戦との空中戦闘など見所も満載!

また空母ニミッツ内で繰り広げられる海軍兵達の戦闘準備シーンもカッコいい!
艦内ブリッジ、レーダー室、ラウンジ、タバコ屋、管制塔など普段見られない空母の中を巡り歩く事ができて自分もNAVYの一人になったみたい!

飛行甲板で行われる戦闘機発進シークエンスも楽しい!大量の誘導員や整備士達がデッキ上で縦横無尽に作業している!戦闘機の緊急着艦シーンは消防班、救命班や着艦用ワイヤーの登場+伝令員のミッション指示により緊迫感が倍増!本物を使っているだけにこちらも緊張してきます(汗)

タイムスリップモノというと過去に来てしまったことに驚いたり、慌てふためいたりする演技がありそうだが、そこは海軍。カーク・ダグラス演じる艦長の落ち着いた状況判断でこの危機を乗り越えていきます。

時空の渦が現れる特撮やヘリ爆発シーンのは結構しょーもない(笑)
オチも「“雷神”は引き返したけど、B-29が来た」とか「もう一回タイムスリップすれば戻れると思ったら恐竜時代に来ちゃった」とかではなく、意外とハッピーエンド。