なっちゅ軍曹

ミュンヘンのなっちゅ軍曹のレビュー・感想・評価

ミュンヘン(2005年製作の映画)
3.0
スピルバーグの実話映画の中で『シンドラーのリスト』と並ぶ傑作として名高い本作。決して風化させてはいけない事件・事実・今なお続く問題・悲しみの連鎖などメッセージ性の高い作品であり、料理・暴力・セックスが生々しく描かれたのも印象的。言いたい事は分かるのだけれど、ただ、イマイチ乗れなかった。主人公が知らないはずのシーンが、主人公の悪夢(回想?)として描かれるのが、どうしても気になってしまう。その回想シーンが終盤、非常に重要な場面で出てくるのだけれど、主人公に感情移入出来ない状態で見てしまったので、映画の根幹を担う衝撃的なシーンなのに、ちょっと笑えてしまったくらい。良くも悪くもスピルバーグのサービス精神(娯楽性)が出ている作品だと思う。