メル

永遠の僕たちのメルのレビュー・感想・評価

永遠の僕たち(2011年製作の映画)
4.3
他人の葬式を覗きに行くことに夢中なイーノック( ヘンリー・ホッパー )、その葬式ゲームをアナベル(ミア・ワシコウスカ) に見破られてしまう。
イーノックの話し相手は旧日本軍の特攻隊の幽霊ヒロシ( 加瀬 亮) だが、アナベルにヒロシは見えない。

ガス・ヴァン・サントの描く青春ドラマは魅力的な作品が多いが、このストーリーはやや乙女チックかも知れない。
イーノックの寝ぐせの残ったヘアースタイルや、ヒロシの帽子の耳当ての片方が常に風になびくように持ち上がっているのが良い。
イーノックが何故、赤の他人の葬式を覗きに行っていたか。
別れも言えず、葬儀にも出られず両親を一度に亡くした彼の心の慰めだったのではないか…。少し切ない。

ビートルズの Two of us のギターから爽やかに物語が始まり、フレンチ・ポップの挿入歌もとても若々しい。

唯一、ハロウィンパーティーでアナベルが着た着物の合わせが左前になっていたのは、単なる間違いか、作為的なものか…。

ラストでヒロシが読む手紙は心に染みました。