りょ

永遠の僕たちのりょのレビュー・感想・評価

永遠の僕たち(2011年製作の映画)
4.0
不治の病に冒された少女と死に取り憑かれた少年、そしてもう一人の青年幽霊。
少女は余命数ヶ月と宣告され、それを冷静に受け入れようとしている。
少年は家族の死と自らの臨死体験により、生きることに悲観的になっている。
そして第二次世界大戦で戦死した特攻隊員の幽霊。
これから望まない死を迎える人、死を望む人、既に死んでしまった人。
それぞれの立場から少女の死に向き合う姿が悲しくも感動的。
生に執着してなかったはずの少年の感情が爆発するシーンに心打たれる。
この監督の作品に出てくる少年、少女達はいつも人間として不完全で脆い。
歳をとって図太くなってしまった僕にはそこがたまらなく良くて、ちょっと羨ましくもある。
りょ

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