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永遠の僕たちのKUBOのレビュー・感想・評価

永遠の僕たち(2011年製作の映画)
3.0
「永遠の僕たち」はガス・ヴァン・サントの2011年の作品。ちょっと変わった映画でした。他人の葬式に潜り込んで参列する「葬式ごっこ」を繰り返す少年。その少年には「ヒロシ」という特攻で死んだ日本人の幽霊の友だちがいる。2人(?)は潜水艦ゲームで遊んだり、鉄橋で列車に石を投げたり、たわいもない遊びを繰り返しているが、ある少女との出会いで少年の生活は一変する。少女は癌で余命3ヶ月だったのだ。

私の大嫌いな美少女が余命僅かというパターンの作品だが、上記のような一風変わった設定が通り一遍の作品にはしていない。葬式ごっこの意味は? 幽霊の友だちが特攻兵である訳は? 深い理由があるのか、単なる思いつきからの発想なのか、映画祭なら質問してみたいことがたくさんある。見終わった後で語り合いたくなる作品だ。

キャストは少年をデニス・ホッパーの息子ヘンリー・ホッパー。少女を「アリス・イン・ワンダーランド」などで人気急上昇のミア・ワシコウスカ、特攻兵の幽霊「ヒロシ」を加瀬亮。不思議な関係が面白い効果を生んでいる。
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