スワヒリ亭こゆう

永遠の僕たちのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

永遠の僕たち(2011年製作の映画)
3.3
ガス・ヴァン・サント監督の作品は『グッドウィル・ハンティング』や『エレファント』など良作を創っている反面、観たけど全くあらすじを覚えてない映画もあり、一か八かの監督だなぁと思いますね。

本作は観てる時はまあまあでしたが、数年後に覚えてられるかというと覚えていないでしょうね。
なのでしっかりとレビューを書いておこうと思います。


イーノック(ヘンリー・ホッパー)は見知らぬ他人の告別式に参列する事を趣味にしている少年で、ある日その趣味をアナベル(ミア・ワシコウスカ)に発見され声をかけられるもイーノックはその場から逃げるように立ち去ってしまう。
別の日、またイーノックは見知らぬ他人の告別式に参列していると葬儀屋さんに見つかってしまう。そんなピンチをアナベルが駆け寄り、彼女もまた他人の告別式に来ていて、私の彼氏だと葬儀屋に言う事でなんとか逃げることに成功する。


イーノックにはヒロシという日本兵の幽霊が見えていて唯一、イーノックの友達だった。
イーノックとヒロシが公園を歩いているとアナベルを見かけ、イーノックはアナベルに声をかけて、それから彼女と友達になる。

イーノックは両親を事故で亡くし自身も3ヶ月昏睡状態だった事、目覚めるとヒロシが見えるようになっていた事をアナベルに話す。
アナベルは病気が再発して余命3ヶ月である事をイーノックに告げる。

2人はお互いに惹かれあい、やがて恋人に…

アナベルはイーノックとともに自身が死んだ時のシミュレーションをする事を提案するものの、段々と喧嘩に発展してしまう。


お互いすれ違い始めると段々とイーノックの過去のトラウマが見えてくる…



死を通して語られる再生の物語ですね。
イーノック役のヘンリー・ホッパーはあのデニス・ホッパーの息子で確かに似ています。
お父さんより好青年ですね😅
僕が本作で一番、良かったのはミア・ワシコウスカの美しさ。
特に彼女のファッションに注目して欲しいです。
白い肌にショートヘアなのにガーリーな洋服が凄く可愛いですね😆

加瀬亮の役どころは幽霊。
彼が出てくる事で生と死の繋がりみたいなものを感じました。
死んだら終わりじゃないような、死んだ後も魂はまだあるような、そんな映画でしたね。
割と日本の死生観に近いような気がします。


たまにはこういう映画も良いかもしれませんね。
静かな作品でした。