永遠の僕たちの作品情報・感想・評価

「永遠の僕たち」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

4.1
加瀬亮氏が主人公をぶん殴る場面にハッとしたのでこの点数に。もう少し丁寧に登場人物の「死」との戯れや根底にある恐怖、恋人同士の触れ合い、等などディテールを掘り下げればより傑作になっただろうと惜しまれる反面、この淡々とした描き方こそガス・ヴァン・サントらしいとも言えるのだから難しい。『エレファント』が傑作だと思われたのは多分ガス・ヴァン・サント監督がやはり同じく「死」を「淡々と」、それこそ(イヤミな表現になるが)ある種の「お伽噺」みたいに描いているからであって、それと同様の「死」の扱い方が何処かアメリカ映画には似合わない(?)独特の味わいを持っているのだとも思われる。良く言えば上品で淡々とした、美しい映像美に満ちたお涙頂戴的ではない映画。悪く言えば何処か作り話めいた「ボーイ・ミーツ・ガール」的なお話。どちらを選ぶかは観衆に依るところが大きいだろう。やや不親切なところも惜しまれるが、これもまた仕方がないのか?
erinko122

erinko122の感想・評価

3.6
涙が溢れるようなどん底の悲しみもなければ、心臓が鼓動するような感動もないけれど、それは悪い意味ではなく、こんなに重いテーマなのに若々しく爽やかなラブストーリーで、ハッピーな雰囲気さえ感じる。
余命僅かな少女と、両親を失くし他人の葬儀に潜り込む日常を過ごす少年。そして少年にしか見えない特攻隊員である日本人の幽霊。自分自身や自分の大切な人たちの死を受け入れた少年少女たちの静かで美しい、でも若者らしいきらきらした交流。ただ観ている方はラストにかけて切なさが募るばかりで…。特攻隊員の加瀬亮がすごくよかった。ネイティブだったこと知らなかった!日本人幽霊という設定も全く浮いておらず、このストーリーをじんわり温かい感動に導いてゆく素敵なキャラクターだった。
死に直面した時に大切な人がいれば観たい
ガス・ヴァン・サント作品初鑑賞。死を予感させる香りぷんぷんのボーイミーツガールもの。ファンタジックな要素もあって、他に観たこと無い、不思議な味わいだった。
オープニングに使用されていたThe Beatlesの Two Of Usから一気に作品世界に引き込まれた。その後のサントラも雰囲気に一貫性を感じた。
ただ、主人公2人がほぼ同年代の美男美女すぎて現実味が無い。。扱われている内容が重めなことに加え、幽霊が見える主人公イーノックと余命僅かのアナベル(女の子)っていう設定から ファンタジックな内容であるため、上手く作品に入り込める人と最後まで難しい人がいるのではないかと思った。全編通して若さゆえの青臭感と厨二病感は否めなかった。
あとイーノックは不完全で格好悪い面がきちんと描かれていたが、アナベルというキャラクターの描かれ方に対して人間味を感じ取れなかったのが残念に思った。終始、死を恐れずに受け容れている非現実の天使って感じだった。
日本兵の幽霊役の加瀬亮さんが素敵だった。演技力と圧倒的存在感。加瀬さんの名演技が光っていた一作だった。
miyayuki7

miyayuki7の感想・評価

3.6
素朴に「死」を感じる映画でじんわりよかったのと、加瀬亮の演技がすばらしかった
2018年 31本目

始まり方から少しヘンテコで
お?なんだこいつら笑 となるんだけど
全体を通してこんなにもポップに暖かく
死生観を描く作品初めて観て、すごいなって。
一見すればあるあるな感じの
お涙頂戴なテーマだけど、そうではなく。

愛することを知るということが
どういうことか、死との向き合い方。
生きている喜びで毎朝歌う水鳥の話。

生と死、その中間にいるような
加瀬亮もとてもよかった。
めちゃめちゃ好きな映画かと言われれば
そこまででもないんだけど、
ふとした時に思い出しそうな
印象的なシーンが結構あるし、なにより
個人的に、終わり方がとても素敵で好き。
ラストシーンの微笑みのためにある映画だな、と。
最高。余命ものは数あれど、お涙頂戴一切なしでここまで美しく描かれた作品に出会ったことはないのではなかろうか。とにかく役者もショットもワークも美しくてうっとり。音楽も良かった。
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