ナツミオ

引き裂かれたカーテンのナツミオのレビュー・感想・評価

引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)
4.0
NHK-BSプレミアム録画鑑賞
ヒッチコック監督後期の佳作。
監督40周年記念作品

東西冷戦の最中、鉄のカーテンのソ連側東ドイツ・東ベルリン市内を舞台にしたスパイ・サスペンス。

1966年米作品
監督 アルフレッド・ヒッチコック
音楽 ジョン・アディソン
出演 ポール・ニューマン ジュディ・アンドリュース

アメリカ人の原子物理学者マイケル・アームストロング(ニューマン)はコペンハーゲンでの学術会議出席の為、婚約者で学者、アシスタントでもあるサラ・シャーマン(アンドリュース)を伴って船旅の途中、マイケルにある電報が届き、到着後に向かった書店で本を受取ると、それは暗号で指示され、サラに嘘の行先を告げ東ドイツ行きの飛行機に乗り込む。
不審に思ったサラも同じ飛行機に乗り込み到着した東ベルリンで、
マイケルは東ドイツへの亡命とカール・マルクス大学への教授就任を記者会見で表明する。
事態が飲み込めないサラ。
マイケルは西側を裏切った売国奴か、それとも東側へ潜入したスパイか?

ヒッチコック監督の後期のスパイ・サスペンス作品。
婚約者のサラに事実を伝えないマイケルに、サラの不安が増していく前半の心理描写。
異国の地、東側(ソ連)陣営の東ドイツ・東ベルリンに入国した2人は周りのドイツ語も理解出来ない所は字幕も少なく、一層不安が増していく。

マイケルと保安省の尾行者との格闘シーンはマイケルのアマチュアらしい闘いがハラハラさせる。

ターゲットのリント教授とマイケルが黒板に核ミサイルの機密に迫る数式対決が面白い。
もちろん数式の意味はわかりませんでした‼️

後半の脱出劇も畳み掛ける場面の連続。
蜘蛛の子を散らして逃げるニセ乗客シーンは笑ってしまう。
胡散臭いポーランドの老貴婦人も少ない登場乍ら印象深い。
最後までハラハラするが、バレリーナ役のおばさんに仕返しされるが、やり返してスッキリ。
倍返しでは無かったですが・・・

ヒッチコックは、序盤に後ろ姿で出てました。
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