このレビューはネタバレを含みます
実家で。
2009年のコメディ。
監督は「恋はデジャ・ブ」のハロルド・ライミス。
あらすじ
狩猟と採取て生活している原始人の村で狩りも満足にできないゼド(ジャック・ブラック「ルイスと不思議な時計」)はある日故意に禁断の果実を食べたことで村を追放されてしまう。成り行きで一緒について来たオー(マイケル・セラ「モリーズ・ゲーム」)と共に居場所を探すゼドだったが、行く先々で様々な出来事に遭遇する。
Netflixにて、2度目。
監督は俳優でもあるハロルド・ライミス。
初代「ゴーストバスターズ」のメガネの人と言えばイメージしやすいかな。
話はジャック・ブラックが得意とするような内容、今作でも行く先々でトラブルメーカーっぷりを発揮する。
ただ、特徴的なのは彼らが原始人だということ。
まぁ、話的には「うっほほ」なんて言わずにちゃんと現代ノリで会話しているんだけど、序盤では蛇を首に巻きつける下りとか、家の裏でクソするな!的な野性味というかワイルドなボケが目立つ。
だから、てっきりそのまま石器時代ギャグ的な展開のままいくのかと思いきや、村を追い出されたゼドとオーが文明の進化と共に旅をして行く流れに。
面白いのは、原始ルックの2人が文明のシチュエーションに伴って、段々と服装や理性が進化していくところ。
その中で、カインとアベルや(カイン役は「アントマン」のポール・ラッド!)、アブラハム、「ソドムとゴモラ」の都市ソドムといった旧約聖書オマージュがそこかしこに散りばめられている。
まぁ、ワードとして知っているだけで全然ピンとこないけど笑。
お話、特にコメディの部分に注目して見てみると、ハロルド・ライミスが監督しているにしては、フィルマークスの評価の通り、弱めの印象、つーかスベってる感が否めない。
せっかくジャック・ブラックやマイケル・セラが出ているのに、イマイチ爆発力も無かったかなぁ。
唯一、褒めるべき点としては女性陣が可愛かったという点。
オーの片思いの相手のジュノー・テンプル(「アンセイン〜狂気の真実〜」)も相変わらずの可愛さだったけど、女優名はわからないんだけど、カインとアベルのくだりの後に出てきたりリリス役の名もなき女優が美しかったなぁ。
うーん、これがライミスの遺作だったのはあまりに残念…。